双極性障害とは「躁状態」と「うつ状態」が交互に症状として現れる疾患です。この双極性障害の場合、その症状によっては、精神的に不安定で、気持ちが混沌としている状態が続くケースもあります。

この様なことから、双極性障害の過ごし方は、他の心的疾患とは若干異なる部分があるのです。ここでは、双極性障害の過ごし方について紹介していきます。

過ごし方も多種多様!周期別の過ごし方は?

双極性障害の過ごし方は、大きく「躁期(躁状態)の過ごし方」、「うつ期(うつ状態)の過ごし方」、「混合期(混合状態)の過ごし方」の3つに分けられます。それぞれの症状によって、過ごし方が変わってくるのです。

これは、単純に言うと、躁期とうつ期では症状が対極であり、また混合期は、その対極の症状が混在して現れる症状だからです。双極性障害は、その症状の強さによっては、命にかかわる大変危険な疾患なのです。双極性障害の疾患を改善するのは、その過ごし方が大きく影響していると言っても過言ではありません。

躁期の時の過ごし方?イライラは危険信号!

躁状態の時の主な特徴としては、気分が高揚する、イライラが募る、落ち着きがなくなる、眠くならない、何でも出来る気がしてくる。などが挙げられます。もちろん、個人差はありますが、一番大きな特徴は、本人に自覚がない場合が多いという事です。そのため、この時期では過ごし方の事など考えもしない場合もあるのです。

「SNS」を活用してみる

躁状態の時の過ごし方として「SNS」を活用してみるといった方法があります。とにかく、楽しい気分が止まらない、誰かと話をしたくて仕方がない。そういった状況になったら、例えばSNSでのコミュニティやブログなどを活用し、文字で自身を表現してみるといった事も、ひとつの過ごし方です。

睡眠時間を調整してみる

もうひとつは、あえて睡眠時間を調整してみるという方法です。医師との相談の上での話ですが、生活のリズムを調整し、少しでも意図的に睡眠時間を増やす事によって気分が安定する場合もあります。

イライラや怒りの矛先は、やがて自分自身へと向けられる可能性もあります。これが、自傷行為や自殺念慮を引き起こしてしまうのです。もし、ここまで思い込んでしまったら、迷わず病院に行きましょう。

うつ期の時の過ごし方?無理は病の大敵!

うつ状態の時は、つい何でもない事でも自分を責めて自己嫌悪に陥ったりするものです。虚脱感や不安感に駆られ、何をやっても楽しくない。何もやる気が起きない。そんな症状が顕著に表れます。この事から、うつ状態の時の過ごし方としては、無理をしないという事が基本になります。

十分な休養が必要になる

うつ状態の時の過ごし方で一番大切なのは、重要な決定をしないという事です。うつ状態の時は、判断能力に欠けており、正常な時の判断が出来なくなっている場合が多いのです。また、うつ状態の時こそ、十分な休養が必要になってきます。眠ること。身体を休めること。これが気分を安定させるために必要な事なのです。

太陽の陽射しを浴びる

もうひとつの方法は、太陽の陽射しを浴びるという事です。無理をして身体を動かす必要なありませんが、目覚めた時、もし太陽が出ていたら、その光を一身に浴びてみましょう。うつ病は、脳内物質であるセロトニンの不足が原因のひとつです。太陽の光を浴びることにより、脳内ではセロトニンの分泌が活発に行われます。

このセロトニンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれている物質で、ストレスを解消させ、気分をコントロールしてくれる物質なのです。太陽の陽射しを浴びて、深呼吸してみる。それだけでも、気分を改善するきっかけになるはずです。

薬をきちんと服用する

もうひとつ大切なのは、薬を服用するという事です。心的疾患の場合、故意に薬を中断もしくは減らすといった行為は、大変な事態を招く恐れがあるのです。心的疾患には、この薬物療法が必要不可欠です。決められた時間に決められた量の薬を服用する。この事は、日常生活を送る上での「習慣」として捉えるようにしましょう。

最も危険な混合期!その過ごし方の極意は?

双極性障害の中で最も危険とされるのは、この混合期の頃です。双極性障害には、躁うつの波が激しいⅠ型と、比較的、波が穏やかなⅡ型があります。この混合期とは、躁状態の症状と、うつ状態の症状が短期間で頻繁に入れ替わる、もしくは、ほぼ同時に両方の症状が現れる期間なのです。

これは、主に双極性Ⅰ型に見られる傾向で、この時期の過ごし方は非常に難しいものになります。ただ、躁状態の時も、うつ状態の時にも共通して言える過ごし方があります。

医師に全てを話してみる

混合期の症状が現れたら、まずは医師に相談してみましょう。自分で何とかしようと思ってはいけません。この状態の時は、最も危険な「希死観念」が芽生えてしまう恐れがあります。この様な場合は、迷わず医師に相談し全てを話してみましょう。そうする事で、ほんの少しでも気分が落ち着けば、患者さんにも良い事なのです。

生きることが全ての源

全ての人は、生きるために生まれてきました。生きていることこそが、全ての源となるのです。その事を忘れてはいけません。上手に生きる必要はありませんが、今の自分を生きやすい場所へ誘導する。生きやすい時間を過ごすという事は、とても大切な事なのです。そうして気持ちが安定してきたら、もっと楽になるはずです。

自分なりの時間軸?他人は他人という思考!

「自分らしく生きること」。それは、他人と比べないという事です。生き方は人それぞれです。その生き方を他人と比べるという事は全く無意味な事なのです。心的疾患は、長く付き合っていかなければならない病です。双極性障害もまた同じなのです。

必要なのは、その病を自身で認識し受け入れること。その上で、上手に付き合う事です。あえて「上手」という言葉を使うならば、上手に生きるのではなく、上手に病と付き合うのです。そうすれば、おのずと自分なりの時間軸が見えてくるはずです。

日々の過ごし方とは、すなわち人生そのものです。上手に付き合う、日々を上手に過ごす事が、上手に人生を送る事に繋がるのです。

生きやすいように生きる

心的疾患の患者さんは、日々心の中で葛藤しています。思うように行動できない苛立ちや、もどかしさと闘いながらの生活を強いられています。そんな毎日の生きづらさから、自分を解放してあげる事が必要です。無理な事は無理でよい。出来ない事をやろうとするのではなく、出来る事から始める。

良い意味での「割り切り方」が出来れば、もっともっと生きやすくなります。そして、周りの手を借りてしまう事です。「生きやすいように生きる」。苦しい思いから心を解き放つためにも、自分の生活スタイルを確立する事が大切です。

まとめ

ここで、双極性障害の過ごし方についての5つの項目についてまとめます。

    <押さえたい5つの項目>

  • 過ごし方は症状によって違いがある
  • 躁期のイライラは危険信号
  • うつ期は十分な休養をとる
  • 混合期が最も危険
  • 生きやすいように生きる

双極性障害の過ごし方には、その症状に合った過ごし方が大切になってきます。ただし、生活スタイルをその都度変えるのではなく、ベースとなる部分は残しておきましょう。生活スタイルの基本部分はそのままで、出来る範囲で出来る事をする。これが双極性障害の過ごし方の基本です。

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