双極性障害の専門病院。内科や歯科と違い、双極性障害は普段は聞き慣れない疾患であるため、最初はどこの病院に行けば良いのか迷う方も居る事でしょう。また、「専門病院」と聞いて「他の病院と何処が違うのか」といった疑問を抱く方も居ます。また、「何処の科に行けば良いのか知っているが、正直、行きにくい。」そんな方も居る事でしょう。ここでは、双極性障害の場合の専門病院について紹介していきます。

病院探しの第一歩!どの科を受診すれば良い?

双極性障害は、精神科(精神神経科)もしくは心療内科に受診するのが一般的です。最初は、戸惑ったりして内科を受診される方が居ますが、双極性障害の場合、内科では適切な治療は受けられません。

また、内科や歯科、耳鼻咽喉科と違い、病院の数としては少ないですが、双極性障害の様な心的疾患の専門医が居ますので、適切な治療を受ける事が出来ます。

専門病院と総合病院

ところで、「専門病院」と「総合病院」の違いは知っていますか?専門病院とは、簡単に言えば、がんセンターや小児医療センター、また脳外科病院など、特定の病気や症状に特化して専門的な治療を行う施設で、病床数(ベッド数)が20以上の病院を指します。

特定の科に特化していますので、専門病院の中には、大病院で見られるような高度医療機器を揃えている病院もあります。また、難しい疾患の場合など、他の病院からの治療を依頼される場合もあるのです。

一方、総合病院とは、他の医療機関より紹介された患者数の比率が80%以上、病床数(ベッド数)が200以上である病院の事を指します。平成9年の医療法改正に伴い、現在では「地域医療支援病院」という名称に変更されています。また、他の医療機関に対し、24時間体制での救急医療が受けられる病院でもあるのです。

自分に合う専門病院!その探し方の方法は?

自分に合う病院とは、どんな病院なのでしょうか。専門病院にしても、総合病院(地域医療支援病院)にしても、良い所は沢山あります。また、患者さん側から見た場合、出来るだけ近くの病院や、出来るだけ待ち時間の少ない病院へ通いたいと考える方も居るでしょう。ここからは、自分に合った病院の探し方を紹介していきます。

医師にも得意分野が!見極める方法とは?

専門医と言えども、それぞれの得意分野があります。多種多様な心的疾患の中で、自身が最も専門的に学習してきた分野や、専門的に取り組んできた症例など、医師によっては、その病気に関して専門的に突きつめプロフェッショナルな領域に達している医師も居ます。

その見極め方というのは非常に難しいものですが、方法としては、こちらもある程度の知識を身につけておく事です。ある程度の知識を身につけ、言われるがままに従うのではなく、納得の行くまで担当医に聞いてみる。そういう方法が良いでしょう。

万能な医師など居ない

ここで大切なのは「万能な医師は居ない」という事です。心的疾患には、様々な病名や症状があります。双極性障害においても、その症状によって幾つかの病名に分類されています。

例えば、依存症の治療に長けている医師、アルツハイマーの治療に長けている医師など、精神科医として総合的な知識は持っているものの、自身が治療してきた患者さんの数や、多く経験してきた疾患によっても、患者さんとの向き合い方に差が出てくるのです。医師は万能ではありません。この事を念頭に置いておきましょう。

医師にも個性がある

医師とはいえ人間です。医師にもそれぞれ個性があります。また、治療に対しての考え方、治療方針にも個人差があるのです。例えば、薬物療法では、医師によっては漢方薬などの東洋医学を取り入れている医師も居ます。「体質的に漢方薬が合わない」という方や、「漢方薬は苦い」という固定観念を持っている方も居るでしょう。

そういった方に対しては、他の処方箋を出してくれますが、まずは、医師にも個性があるという事を念頭に置いておきましょう。

大切なのは医師との相性

双極性障害などの心的疾患の治療には、長い期間を要します。数日、数週間で回復する疾患ではありません。つまり、担当医とは長い間付き合っていかなくてはならないという事です。医師にも個性があるように、患者さん一人一人にも個性があります。治療方針も確かに重要ですが、最も大切なのは、患者さんと医師の相性なのです。

きちんと患者さんに向き合ってくれる医師。患者さんだけに留まらず、家族や周囲の方へのケアの方法や、緊急時の対処法などを丁寧に説明してくれる医師。これら、患者さんと医師の相性の良し悪しが、今後の治療に大きく関わってくる問題なのです。病院を選ぶ際は【病院よりも医師を選ぶ】という感覚で、きちんと見極めましょう。

ネットで検索する方法

専門病院を探す方法のひとつとして「インターネットで検索する」という方法があります。インターネットは、今や生活に欠かせないツールになっています。上手に使いこなせば、部屋の中に居ながらにして専門病院を探す事が可能です。

また、サイトによっては「口コミ情報」も掲載されていますので、これらを参考に病院探しをするのも、ひとつの方法です。

近所から探してみる

病院探しの基本は、近所から探してみる事です。治療では長い期間の通院になる場合が多いですので「通院だけで疲れてしまう。」という事では、いつしか通院が億劫になってしまいがちです。近くにある病院、通いやすい病院から探し始めて、その病院の情報を集めてみるといった方法が適切な病院探しと言えます。

不安に思った時!病院探しの選択肢とは?

診察を受けた病院での診断に疑問や不安を感じたら、どうすれば良いのでしょうか。先ほども紹介したとおり、一番大切なのは患者さんと医師の相性です。治療方法や、患者さんに対する医師の接し方など、患者さん自身はもちろんの事、周囲の方も様々な角度から感じ取る事が必要です。

セカンドオピニオン

もし、患者さんや周囲の人が治療法などに疑問を感じたら、その時は、他の病院で診察をしてもらうという方法があります。セカンドオピニオンという方法ですが、これには、注意しなければならない点があるのです。それは、医師の中には、セカンドオピニオンを嫌う医師が居るという事です。

特に精神科医の場合はプライドが高い医師が多いというのが特徴です。患者さんが自身の治療法に疑問を感じたからと言って、他の医師に再度診察をしてもらうという事は、自分の治療法が間違っていたと認識される恐れがあるためです。

それが、セカンドオピニオンの難しい所なのです。ですが、迷う事はありません。大事なのは、患者さんに少しでも早く回復してもらう事が先決なのです。

こんな選択肢も!各種専門外来の特徴とは?

もうひとつの病院探し。それは、専門外来という選択肢です。専門外来とは、ある疾患や症状に対して、特に専門的な治療を行う事を目的としている外来です。例えば、ペインクリニックや禁煙外来などが挙げられます。特定疾患に対し専門的に治療を行っており、病院によってはケースワーカー(精神保健福祉士)さんが在中している所もあります。

専門外来は、県立病院や市立病院の中に併設されている事が多いですので、近くで専門病院が見つからない場合は、この専門外来を探してみるのも、ひとつの方法です。

自分に合った治療法を

何はともあれ、肝心なのは、自分に合った病院を見つける事です。患者さん自身に合った病院。距離や時間、設備の良さではなく、患者さん自身が「行きやすい病院」であれば、長く治療を続けられるのです。

まとめ

ここまで紹介してきた専門病院を選ぶ時の5つの注意点についてまとめます。

    <専門病院を選ぶ時の5つの注意点>

  • 精神神経科もしくは心療内科を受診する
  • 医師にも得意分野がある
  • 大切なのは医師との相性
  • 万能な医師など居ない
  • 自分に合った医師を選ぶ

病院選びは、治療への第一歩です。ここで誤った病院を選んでしまっては、余計に患者さんにとってはストレスになるだけです。まだまだ地域によって格差はありますが、最近では、心的疾患に対する専門病院も増えてきています。

「良い病院を選ぶ事」。それは、すなわち「良い医師を選ぶ事」です。患者さん一人一人が、不安を抱えず前向きに治療に取り組むためにも、良い専門病院を選ぶ事が大切です。

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