3月30日。この日は何の日か知っていますか?3月30日は「世界双極性障害デー」です。2014年に国際双極性障害財団(IBPF)、国際双極性障害学会(ISBP)、およびアジア双極性障害ネットワーク(ANBP)によって定められた日です。双極性障害の疾患を患っている方は世界中に沢山います。

ですが、現状では世間の認知度は依然として低いままなのです。双極性障害は、外見からはその症状の判断が難しく、周りの人にとっては「そういう性格の人」などと思われがちなのです。これが、世間での認知度が低い原因のひとつと言えます。ここでは、双極性障害の苦しみについて紹介していきます。

双極性障害の真実!秘められた苦しみとは?

双極性障害に限らず、心的疾患を抱えている方は、日々「生き辛さ」と闘っています。思うようにならない。前に出来ていた事が出来なくなってきた。気持ちが前に進まない。など、自身の思いとは裏腹に心が付いて来れないのです。その事で、悩み苦しみ、時には眠れない日々を送るのです。

自分が病気であることが分かっていたとしても、思うように行かない現実とは常に向き合って行かなくてはなりません。それが、生きづらさの原因となっているのです。「心の叫びを伝えたい」。そう日々願っている事でしょう。ですが、ジタバタしても仕方ありません。大切なのは、『今と、どう向き合うか』という事なのです。

認知の歪み!心的疾患から来る苦しさとは?

『認知の歪み』という言葉があります。これは、精神医学の用語です。【認知】、つまり「思考=考え方や捉え方」を指します。認知の歪みとは、この思考が歪んでいるという事を指す言葉なのです。その人の思考とは、その人が辿ってきた長年の経験から蓄積されてきたものです。

生き辛いという真実

これまで自分なりに解釈してきた事が、現実とズレが生じる事により、自身の心をコントロール出来なくなってしまう。これが、心的疾患を患ってしまう大きな要因なのです。このズレから生じる違和感にも似た感覚。これが、やがて生きづらさとなって自身を苦しめてしまいます。

理解されない苦しみ

心的疾患は、周囲の人から理解されない事が多いのも事実です。特に双極性障害の場合、気持ちの浮き沈みが激しい状態でなければ「性格」や「人柄」といった認識を周囲から持たれてしまうのです。これには、いくつかの理由があります。例えば世間的な認知度の低さ、心的疾患に対する固定観念などが挙げられます。

人によっては、治療が始まっても薬の副作用が現れたり、なかなか病名が確定されず自分がどんな病気なのかも分からない。これらの不安が常に付きまとってくるのです。周囲から理解されないというのは、患者さん本人にとっては、一番辛いものです。せめて、家族や友人の方は、この病気に対して正しい知識を身につけましょう。

焦りは禁物!自分と向き合う心構えとは?

患者さんは、病気による孤独感から自分を追いつめる事になりがちです。病の発症が分かっても、最初のうち、自身では、それを受け入れる事がなかなか出来ずにいます。疑問、焦り、苛立ち、これらは、やがて自己嫌悪を引き起こし自分を責め立てる事になるのです。

でも、焦ってはいけません。「このままではダメになる」、「何とかしなければ」そういった焦りは禁物です。まずは、自分自身の身に起こった事として、自身の病について自分自身が理解する事です。これが自身と向き合う方法です。独りで抱え込まなくても良いのです。打開策は沢山あります。

ほんの少しずつで良い、顔を上げて病と向き合えた時、その時が新しい一歩を踏み出せた時なのです。前進や後退を繰り返しながら、それでも、きちんと向き合い続ける事が出来たら、いずれは、患者さんにとって大切な経験となる事でしょう。

大切な事は何?セルフコントロールが重要!

患者さんにとって大切な事。それは、自分自身をコントロールする事です。特に双極性障害は、病気に対するメカニズムは未だに完全に解明されているわけではありません。まだまだ未知の領域が潜んでいます。また、メカニズムが解明されていないため、根本的な治療法も確立されていないのです。

治療を行っていく過程で、コンディションが良い時と悪い時、また気分が高揚して躁状態になっている時、うつ状態によって気分が落ち込んでいる時。これら、自分の中で今起こっている状態を理解し、出来る事をやる、出来ない事はやらない。また、出来なくても焦らない、落ち込まない。これが、セルフコントロールです。

苦しい時こそ声をあげて

苦しい時は、声を上げましょう。独りで悩んでいても始まりません。辛い時は「辛い」と言って良いのです。大切なのは自分自身の心です。心の声は素直に吐き出しましょう。そして、最も『生きやすい環境』を作るのです。声を上げて周りの人達に気づいてもらう事。これが、患者さんが前に進むために最も大切な事なのです。

ダメな人なんて居ない

世の中に【ダメな人】なんて居ません。あなたは、誰かに必要とされているから、ここに居るのです。【自分を好きになる事】、これは、生きて行くために一番大事な事なのです。「どうせ自分なんか」、「自分は人より劣っているから」などという思いは必要ありません。人は神にはなれません。人は、あくまでも人なのです。

そして、この世には完璧な人など居ないのです。人は人、自分は自分です。あなたが他人に成れないように、あなたの代わりは誰にも出来ないのです。まずは、あなた自身が、あなたの事を好きになってください。それが第一歩です。道は続いています。立ち止まるのも、歩き始めるのも、あなた次第なのです。

自分ばかりを見ないで

辛いと感じた時は、周りを見渡してみましょう。何気なく歩いている人、楽しそうに会話をしている人、その人も、あなたと同じ人間なのです。人は辛い事や苦しい事を抱えながら生きているものです。健康な人と比べたら出来る事は限られているかもしれません。でも、あなたはあなたで良いのです。

今のあなたは、辛さや苦しさというハードルを越えるのが、ちょっと苦手になっているだけです。この先、症状が安定してきたら出来る事も増えていきます。超えるのが大変だったハードルも、楽にクリア出来る様になるのです。「何故、自分だけが…。」と思わずに、今ここに居る自分に出来る事から始めれば良いのです。

周りの力を自分の糧に

心の病は目に見えるものではありません。切り傷が、やがて塞がるように目に見える痛みではないのです。患者さんにとって必要なのは、心の拠り所です。心の痛みは、心を寄せ合う事で改善されます。現代では、SNSも発達しています。また、担当医やカウンセラーさん。頼れるのなら家族や友人など、周りの力を頼りましょう。

自分を褒める事が大切

自分を褒めること。それは、自分を認める事から始まります。出来る事から始める、そして少しでも前に進めたのなら、そんな自分を褒めてあげましょう。頑張る必要もありません。ただ、今の自分と向き合う事だけは忘れないでください。そして、ほんの小さな一歩でも、前に進もうとする気持ちが大切なのです。

明日への道とは?小さな光はやがて未来へ!

人にはそれぞれ居場所があります。今、あなたが立っている場所、それが今のあなたの居場所です。病気を発症し、挫折感や劣等感を味わう中で、もがき続ける時もあるでしょう。ですが、そこからがスタートなのです。先ほども紹介したとおり、誰かと比べる必要はないのです。あなたはあなたなのですから。

絶望は未来への第一歩

絶望から未来へ向かいましょう。大事なのは「開き直ること」そして、「割り切ること」です。出来ないものは出来なくて良いのです。出来る事、自分が楽しいと思う事、それに集中する事があなたのスタートになるのです。それが未来への第一歩です。

まとめ

ここまで紹介した双極性障害の悩みについてまとめます。

    <心に刻む5つのメッセージ>

  • 生き辛さを抱えている
  • 理解されない苦しみ
  • 自分と向き合うこと
  • 心をコントロールする
  • 絶望から未来へ

苦しさや痛み、それがどんなに大変な事なのか。本当のところは本人以外には分からないものです。ですが、分かろうとしてくれる人は必ず居ます。そして同じような痛みを抱えている人も居るのです。あなたは【決して一人じゃない】という事を理解しましょう。一人で出来る事など、本当はたかが知れているのです。

辛い時は声をあげましょう。苦しい時は手を挙げましょう。そして、思う存分に周りの力を借りるのです。色んな方法で色んな物を見方につけましょう。抱え込んでいたら息苦しくなります。上手に生きる必要なんてないのです。あなたが生きやすい場所で、生きやすい時間を作れば良いのです。それが、やがてあなたに光をもたらすのですから。

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