双極性障害とは、気分が異様に高揚する躁状態と、気分がひどく落ち込むうつ状態という2つの相反する状態を持つ病気です。これはウイルスや細菌を死滅すれば治る、という病気とは随分違うものです。

では、双極性障害に完治はあるのでしょうか?そもそもその基準は?完治にはどれほどの時間がかかるのか?今回は、双極性障害の完治について解説します。

双極性障害完治の基準とは?状態への変化がなくなるか!

2つの状態が現れなくなるか

まず双極性障害の完治の基準について紹介します。簡単に言ってしまえば、症状がずっと出なくなったら、という点です。

そもそも双極性障害とは、先にも述べた対極的な2つ状態が現れるものです。医師はこの2つの状態の移り変わりが確認されたとき、それを双極性障害と診断します。つまり、この2つの状態が出なくなれば、それが双極性障害の完治と言うことになります。詳しく言うと、躁状態とうつ状態の間にある、何の症状も現れない寛解期(かんかいき)の状態をずっと続けること、どちらの状態にも傾かないでいるということなのです。

双極性障害は完治するのか?正直難しい…

回復はするが…

では、実際に双極性障害が完治するか、という問題です。実を言えば、回復はするが、治りきることは少ないです。先ほど、躁状態とうつ状態の谷間である寛解期を続けることが、双極性障害の完治であると述べました。しかし、それは非常に難しいことなのです。

まだ研究段階ではありますが、実は双極性障害は心の病気でないことが分かってきました。過度なストレスが鍵となって発病することはあれど、その原因は脳機能にあります。そして、それは遺伝的な要素が深く絡んでおり、結果として短期間での完治は難しく、長期での治療が必要となるのです。

双極性障害はぶりかえすの?再発はとても多い!

再発可能性は非常に高い

先ほど、寛解期を続けていくのが難しいと述べました。実は双極性障害は、再発可能性が非常に高い病気なのです。その率は90%以上とも言われています。

それは、治療に意味がないわけではないのです。むしろ、適切な治療を行うことで、症状はよくなっていくことがほとんどです。しかし、患者自身が病気である自分への嫌悪などから、自己判断で治療を中断してしまうことがあるのです。

治療を中止すると再発のリスクは高まります。また、再発を何度も繰り返すと、2つの状態に変化する間隔が短くなっていく傾向もあるので、病気を嫌だと思っても、きちんと治療を受けることが大切ですね。

数十年再発しない人もいる

適切な治療を行っていった患者の中には、10年20年と再発もなく生活している人がいます。それは、自分の病気を理解し、受け入れ、そして積極性を持って向き合った人なのです。

再発には予兆があります。周りの協力を受けながら、再発を防ぐための方策を講じ、実行していくことが肝要でしょう。勿論、医師の指示にきちんと従うことも必要です。

治療には時間がかかる?治療期間はとても長い!

非常に長い年月をかける

それでは双極性障害の治療にはどれだけの時間がかけられるのでしょうか?それは明言できませんが、非常に長い期間とは言えます。

まず行われる治療は、症状を改善に向かわせるためのものです。つまり、2つの状態による感情の波を抑えることです。こちらは人にもよりますが、比較的早く症状の改善を感じることができます。

問題はそこからです。どちらの状態に傾かない状況を保つために、治療は続けられるのです。その時、ここで完治したと決めてしまうことは非常に難しく、下手をすればすぐに再発してしまい、患者を苦しめることになります。ゆえに、数か月、数年といったとても長い期間の治療が行われるのです。

どう治療を受ければいい?病気を自分のものにする!

双極性障害を受け入れ、理解する

では最後に、完治に向けてどう治療を受けていけばいいのかもみていきます。必要なことは、自身の病気を受け入れ、理解することです。

気付かないうちに気持ちが高揚、あるいは塞ぎ込んでいると言われるのは非常に怖いことです。早く治ったと断じてしまいたい、この病気から離れたい、そう思うのも無理はないです。ですが、その怖い病気を理解し、自分の中にあるものだと理解することが必要です。

正しい理解を持つことで、今の自分がどのような状態であるか、客観的に見つめられるようになります。そうすることで、自身の病気への恐怖心、嫌悪感といったものを薄めることができるのです。

上手い付き合い方を学んでいく

そして、同じように大切なのは、病気との上手い付き合い方を身につけていくことです。自身が今どんな状態であるかを見つめる。どちらの状態に転じそうか予兆を見つける。っそうして、病院に行くべき一線、自分に適した治療法などを探っていくのです。

自覚のない症状もありますから、患者一人では勿論難しいでしょう。だからこそ周りの友人、家族、そして医師達と共に、病気に向き合い、上手く付き合って生きていきましょう。

まとめ

完治は難しくても、暗くならないで!

いかがでしたか?双極性障害の完治は難しい、というのは少々ショックだったかもしれませんね。しかし、どうか暗くなったりはしないでください。双極性障害は正しい理解で持って上手く付き合っていけば、問題なく生活していくことができるのです。病気を受け入れ、どうかよりよい生活を送ってくださいね。

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