パートナーのどちらかが双極性障害の場合、健常者同士の結婚よりも離婚率が3倍も高くなると言われていますが、双極性障害であることが結婚生活を維持することを妨げてしまう事があります。その実態とはどのようなものなのか、ご紹介していきたいと思います。

双極性障害は結婚生活にどのような影響をもたらすの?

気分の不安定さが目立つ双極性障害は、本人では気分のコントロールが出来ません。落ち着いている時とそうでない時の状態の差が激しく、身近な人になればなるほど本人の症状に巻き込まれてしまう可能性が高くなります。

自分が双極性障害の場合相手にどのような影響を与えるのだろう?

双極性障害の主な症状は、気分の不安定さです。そのため、その時はAだと思っていたことが、気分が変わると簡単にBと変わってしまう事があります。

躁状態の時は気分が高揚しているので、その変化がとても良い物の様に思いますが、うつ状態になると後悔をする可能性もあります。それが夫婦で見られるとどうなっていくのでしょうか?

相手に対して不信感が沸く

躁状態の場合、自己誇大感が強くなっており、自分が躁状態であることに気が付きません。そのため自分の行動を制限しようとするパートナーに対して、不信感や苛立ちを覚えることになります。どうしてこんなに良いアイデアを思い付いたのにそれを邪魔するのだろうかと考えてしまうのです。

喧嘩の回数が増える

例えば、自分が病気だとは思っていないので病院に連れて行こうとするパートナーに対しても怒りがわきます。このように色々なことで自分が思っていることとパートナーが思っていることに大きなずれが生じ、喧嘩の回数が増えてしまうのです。

一人になりたい時間も増える

一方でうつ状態になると、人と会いたくないくらいの気持ちの落ち込みを経験してしまいます。そのため、時には一緒にいること自体がストレスとなって、心配してくれるパートナーに感謝をしながらも距離を置きたい気持ちになります。一緒にいることで不安定さが助長されてしまう場合もあるのです。

双極性障害のパートナーはどのような体験をするのだろうか?

一方で、双極性障害者のパートナーはどのような体験をするのでしょうか?双極性障害の人は、気分の不安定さが主な症状となっています。そのため、同じ話をしていても気分が高揚している時と気分が落ち込んでいる時の本人の意見が異なる場合があります。

話し合いが困難

例えば大切なことについて話し合おうとしても、気分次第で結論が変わるということは良くあることです。双極性障害の人はその気分が安定しないために、一貫した答えを出すことが難しくなります。そのため、頻繁に考えが変わり、一緒に何かを話し合うとか、決断していくことが困難です。

引っ越しや結婚、出産や子育てなど、夫婦で話し合いを必要とする場で上手く話し合うことが難しくなってしまう可能性が考えられます。

無力感が強くなる

双極性障害で苦しんでいるパートナーを見ても何もしてあげることが出来ません。次第に自分が一緒にいる意味があるんだろうかと不安になったり、自分への自信が無くなってしまったりするようになります。強い無力感を感じる機会も増えていきます。

精神状態が悪化する

自分に自信が無くなり、自分の事を責めたり落ち込む気持ちが強くなると、抑うつ的な状態を示すこともあるでしょう。食事が思うように食べられなくなったり、不眠が続いてしまうなど精神症状が悪化する可能性があります。

怒りに変わることもある

双極性障害の人に対して色々と考えて、相手のために行動していても、なかなか症状が良くならない。分かってはいても同じことを繰り返す相手に対してイライラして怒りに変わることもあります。場合によっては、怒りのコントロールが難しくなって、暴言や暴力に繋がることもあるでしょう。

結婚生活への自信が無くなる

相手の事が好きだし、支えていきたいけれど、自分には何もできない。病気であることは分かっていても怒りさえ感じてしまう自分が許せない。相手のことを守るために、自分の事を守るために、距離を置くようにすることも出て来ると思われます。その結果離婚という選択肢が頭に思い浮かんできてしまうのです。

残念ながらどちらも悪くないのに一緒にいられなくなってしまう事が多い

双極性障害のカップルは、どちらかが悪い分けではなく、病気であることが分かっていたとしても、ボタンの掛け違いが重なってしまって離婚に至るケースが多くなっています。相手のことは大切だし好きだと思っているけれど、一緒にいることはできない。

そんな風に本人が意図していないところで上手く行かなくなってしまう事が多く、双方がとても辛い思いを抱える離婚が多いようです。

専門の病院で適切な治療を受けていくことがとても大切

夫婦仲が悪くなる原因は双極性障害の症状に由来していることが多く、正しく治療を受けることが大切です。夫婦の問題も医師に相談をして、アドバイスをもらいながら治療を行っていきましょう。場合によっては夫婦で一緒に受診をしていくことも大切なことです。

まとめ:適切な治療を行って結婚生活を維持していこう

双極性障害は気持ちが不安定になる疾患であり、パートナーにもどうしても影響を与えてしまう可能性が高い疾患です。そのため離婚率が高くなっていると言われていますが、望まない離婚を避けるためには病気に対する知識を持ち、しっかりと治療を行っていくことが大切になるでしょう。先ずはお医者さんに相談してみてください。

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