躁とうつを繰り返す双極性障害。全世界の双極性障害の患者数は約6000万人と言われています。昔からの友人であったり、新しく知り合った人が双極性障害であっても不思議ではありません。

双極性障害の患者本人も苦しいですが、それに振り回される周囲の人々にとってもつらい病気です。双極性障害の友人とはどのように付き合えばいいのでしょうか。双極性障害の友人と付き合うときに大切なポイント5点を紹介します。

双極性が起こすトラブルとは?躁状態に要注意!

躁状態は怒りっぽく、自己中心的!

躁状態の特徴として、誇大妄想のために自分が偉くなったように感じたり、すべて自分が正しいように感じるというものがあります。また、非常に怒りっぽくなっているため、些細なことでも口論になったり、時には手をあげることもあります。

結果として、双極性障害の患者本人が悪いにもかかわらず、相手を責めて身を引かない、ということが起こり得ます。人間関係のトラブルが起きやすい割には患者本人は反省する様子がないため、躁状態の時はなるべく受け流し、状態の良いときに話し合うようにしましょう。

離婚、離職の原因にも

双極性障害は人間関係のトラブルの起きやすさから、離婚や離職の原因になることもあります。もちろん家庭や職場で患者本人がトラブルを起こすことが原因ですが、本人の人間性ではなく、病気が患者本人の考え方を歪めているのです。

親しい人間関係の破たんや馴染んだ職場を追い出されると、患者本人も精神的に追い込まれることになります。付き合いのある友人が残っているだけでも、患者本人は救われる気持ちになります。ただ友人でありつづけているだけでも、双極性障害の患者本人の心の支えになります。

巻き込まれ疲弊に要注意!冷静に対応する!

躁状態もうつ状態も客観視できない!

双極性障害の患者は躁状態のときもうつ状態のときも、自分を客観視するのが苦手です。その時の感情に飲みこまれ、自分が偉く思えたり、価値のないものに思えたりと価値観が変動します。また、その気分の波で他人の見方も変わるのが特徴です。

双極性障害の患者の友人は、患者本人の気分の波に翻弄されず、客観的な目線を保つのが大切になってきます。「今は躁だからこのような行動を取るんだ」「今はうつだからこのような行動を取るんだ」と客観的に見て、患者の行動そのものに気をとらわれないようにしましょう。

突き放すのもOK?状態の悪いときは距離を置く!

無理をしなくてもOK!

友人だからと、双極性障害が悪化しているときにも患者のそばにいることは精神的な苦痛を伴います。状態が悪いと判断したら、無理をせずに距離を置くのもお互いのためになります。

気分の波に付き合わされているとだんだんと関係を続けるのが嫌な気分になり、精神的にも疲れてきます。また、患者本人は冷静に慣れたときに、友人を苦しめた自分を責めることになります。長い目で見ると、距離を置くことが最適な付き合いにつながります。

手遅れになる前に!軽いうちに受診を促す!

悪化すると話を聞かなくなる!

躁状態もうつ状態も、悪化すると人の話に耳を傾けることができなくなります。そのため、病院への受診のアドバイスを聞き入れなかったり、自分が病気であることすら受け入れないということが起こり得ます。

患者本人は自分自身の変化をすぐに感じ取ることができません。躁状態、あるいはうつ状態の傾向に気が付いたら、早めに患者本人に教えてあげることにより、患者本人も対応を取ることができます。

双極性障害は本人の意思次第!過度に手助けしない!

本人の意思で軽減できる!

双極性障害は薬物療法により軽減することができる病気です。しかしストレスによって再発したり悪化することもあります。逆に言えば、ストレスをコントロールすることにより、双極性障害を軽減することができます。

もちろんどうしても変えることのできないストレスはありますが、本人の考え方を変えることにより、ストレスを感じにくい体質を作ることができます。しかし、それはあくまでも本人の変わる意思が必要です。いくら他人がアドバイスをしても、本人がそれを聞き入れなければ意味をなしません。

本人が変わるまで見守ろう

精神科・心療内科の病気全般的に言えることではありますが、双極性障害はたとえ医師であっても、他人に治せない病気と言ってもよいでしょう。本人が「病気と闘い、治そう」という意思を持たないことには、双極性障害は改善しません。

しかし、励ましやアドバイスを繰り返すことにより、患者本人の心に響くでしょう。双極性障害患者の友人としてできる最善のこととは、患者を温かく見守ることです。

まとめ

双極性障害は躁とうつの感情の波により、患者本人も、その周囲の人々も苦しむ病気です。双極性障害の患者の友人としてできることは、冷静に対応すること、病状の悪化を教えることや、あえて距離を置くこと、見守ることです。ただ友人として側にいるだけでも、患者の心の支えになるでしょう。

友人が双極性障害になったら、あるいは双極性障害だと告白されたら、病気を恐れずに接してください。たとえ何かトラブルがあったとしても、それは相手の本質ではなく、病気が起こしているものです。うまく付き合えば良い友人でいることができます

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