軽快な気分(躁)とゆうつな気分(うつ)が交互に襲ってくる双極性障害。気分の波が激しい人は多いため、気分屋の人あるいはその周囲の人は「もしや双極性障害?」と心配になることがあるかもしれませんね。

双極性障害は精神科・心療内科で見てもらう病気ですが、医師が双極性障害と判断をするための診断基準があります。それでは躁状態、うつ状態それぞれの診断基準を見ていきましょう。

爽快な気分に要注意!躁状態の診断基準とは?

躁は気分の高揚!

躁状態は異常なほどの気分の高揚が続く状態です。躁状態と判断するためには、必ず以下の状態に当てはまっている必要があります。

  • 気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的で、またはいらだたしい、いつもとは異なった期間が少なくとも1週間持続する。

さらに、次の中から3つ以上に当てはまっている必要があります。

  • 自尊心の肥大(自分は何でもできる、偉いんだ、と気が大きくなる。)
  • 睡眠欲求の減少(眠らなくても元気なまま行動を起こす。)
  • 多弁(一日中しゃべりまくる。手当たり次第電話をかけまくる。)
  • 観念奔逸(次から次へとアイディアが浮かんでくる。話が飛ぶ。)
  • 注意散漫(気が散って一つのことに集中できない。落ち着きがない。)
  • 活動の増加(仕事熱心になる。行動する。よく動く。)
  • 快楽的活動に熱中:(お金が無くなるまで買い物をする。アルコールを含む薬物を使用する。)

以上の状態が1週間以上続き、人間関係や日々の生活に影響が出るようであれば、躁と判断されます。

躁ほどではない!軽躁状態の診断基準とは?

軽い躁状態!

双極性障害2型に起こる軽躁は双極性障害1型の躁状態ほどひどくはありません。しかし、あくまでも「軽い躁」であるために注意が必要です。軽躁と判断するためには以下の基準を満たしている必要があります。

  • 持続的に高揚した、開放的な、またはいらだたしい気分が、少なくとも4日間続くはっきりとした期間があり、それは抑うつのない通常の気分とは明らかに異なっている。

また、以下の状態のうち3つを4日以上満たしている必要があります。

  • 自尊心の肥大(自分は何でもできる、偉いんだ、と気が大きくなる。)
  • 睡眠欲求の減少(眠らなくても元気なまま行動を起こす。)
  • 多弁(一日中しゃべりまくる。手当たり次第電話をかけまくる。)
  • 観念奔逸(次から次へとアイディアが浮かんでくる。話が飛ぶ。)
  • 注意散漫(気が散って一つのことに集中できない。落ち着きがない。)
  • 活動の増加(仕事熱心になる。行動する。よく動く。)
  • 快楽的活動に熱中:(お金が無くなるまで買い物をする。アルコールを含む薬物を使用する。)

躁状態と診断基準は似ていますが、躁状態が1週間の異常な状態で判断されますが、軽躁は4日間の躁ほどではない軽度の状態で診断が下ります。そのため、軽躁は通常の気分の良さと見分けがつきにくいため注意が必要です。

うつ病と違うの?うつ状態の診断基準とは?

うつ病とは違ううつ状態

うつ状態はうつ病に代表されるように、気持ちが晴れない状態です。うつ状態は以下の二つのどちらか一つもしくは両方を満たす必要があります。

  • 抑うつ気分
  • 興味または喜びの喪失

また、上記の症状に加えて、以下の症状のうち5つを満たすとうつ状態だと診断されます。

  • 急激な体重減少もしくは体重増加。あるいは食欲の減退もしくは増加。
  • 眠れない、もしくは眠りすぎる。
  • 焦燥感があったり、行動にうつせない。
  • 疲労感や物事に対して意欲が出ない。
  • 自分に価値がないように感じる。もしくは、自分が罰せられるべき存在だと感じる。
  • 考えることができなかったり、集中できない。もしくは、優柔不断で決断できない。
  • 死について考えたり、自殺するために行動を起こそうとする。

双極性障害のうつ状態はうつ病と比べて治りづらく、抗うつ薬も投与するかどうかは慎重に判断をする必要があるため、治療が難しいといえるでしょう。

躁うつが同時に!混合状態の診断基準とは?

明確な診断基準はない!

混合状態とは、躁状態とうつ状態が同時に発症している状態のことを指します。躁状態はなく軽躁止まりであっても、混合状態があれば双極性障害1型だと判断されます。

躁状態あるいはうつ状態の診断基準を満たさなくても、躁とうつ両方の傾向が出ると混合状態だと判断されます。混合状態になると、頭の中にアイディアは次々と湧き上がって、アイディアを実行したいのにその気力がなく、行動できない自分を責めるといったことが起きます。

混合状態は一番危険

双極性障害は自殺のリスクが非常に高く、双極性障害患者の10パーセント以上は自殺しているという報告もあります。また、自傷のリスクも高く、30パーセントから40パーセントの患者が自傷行為を行います。

混合状態は躁状態、うつ状態以上に危険な状態です。うつ状態のように気分が晴れないけれどうつ状態ほど身動きが取れないわけではなく、躁状態のようにアイディアが湧き上がり行動力が残っていることが多いです。そのため、憂鬱と衝動的な行動が合わさり、自殺や自傷といった行為を行います。

診断基準に当てはまったら?専門機関を受診しよう!

まずは病院へ!

双極性障害は精神科、あるいは心療内科で治療することができる病気です。気分安定薬という躁・うつ両方の気分の波を抑え、再発を防止することができる薬も処方してもらうことができます。双極性障害の診断基準を満たしており、双極性障害ではないかと疑いを持ったら、まずは病院を受診しましょう。

カウンセリングも有効!

双極性障害はストレスで悪化します。また、自分自身を客観的にみつめる癖をつけることにより、躁やうつの波を小さくすることが可能です。そのため、薬物療法と並行してカウンセリングを行うのが双極性障害の治療に役立ちます。

まとめ

双極性障害は躁とうつが繰り返し現れる病気です。躁、軽躁、うつはそれぞれ診断基準があるものの、混合状態においては明確な診断基準はありません。しかしいずれの状態にしても、社会生活を送ることが困難になりかねません。診断基準を満たさなくても心配なようであれば、双極性障害の専門機関を受診し、相談することが大切です。

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