精神疾患を抱えた状態での結婚・妊娠・出産・育児は、女性にとってとても負担が大きいイベントの一つになります。しかし、それは無理ではありません。病気と上手くお付き合いをしながら結婚・出産・育児をしている人は少なからずいます。

それは双極性障害でも同じことです。ここでは双極性障害を抱えた状態での結婚・妊娠・育児がどのようなものであり、どんなことに気を付けて行くと良いのかについてご紹介させていただきます。

本当に大丈夫?双極性障害を抱えた状態で結婚することとは

結婚は精神疾患を抱えていない人にとっても大きなイベントとなります。それまで慣れていた家族と離れての生活。あるいは一人暮らしからの2人暮らし。

場合によっては転居が必要であったり、職場を変えなければならないなどの様々な環境の変化が生じます。双極性障害を始め精神疾患を抱えている人にとってストレスは大敵です。そのため結婚によって一時的に調子を崩すこともあります。

気持ちの不安定さに振り回されないで!

突然結婚を辞めたくなるかもしれません。突然自分なんで結婚する価値がないと思い悩んでしまうかもしれません。相手のことを理想の相手だと思い込んでしまう事もあるかもしれません。

そのような感情の変化にどのように対応するのかを、冷静な時期にしっかりと話し合っておきましょう。また、入籍や転居、転職や場合によっては離婚などの大きな変化は比較的冷静な状態である時にタイミングを検討することをお勧めします。

パートナーとの話し合いが大切

精神疾患を抱えていない人にとっては、その気持ちに寄り添いたい気持ちを強く持っていても、なかなか実際の状況を想像することが難しいことがあります。そのため、自分の疾患や状態についてしっかりとパートナーと話し合いをして、自分の事を理解してもらうように努めていきましょう。

かかりつけの医師に相談!

結婚などの大きなライフイベントは必ず医師に相談をしてみてください。転院が必要な場合は、それまでの経過が書いてある紹介状をいただいて次の病院を探しましょう。

誰でも不安定になる!双極性障害を抱えた状態での妊娠で気を付けること

女性にとっての妊娠は、ホルモンバランスが崩れるイベントになります。出産前後は情緒的に不安定になることも多く、精神科で使用される薬が胎児に影響を与える可能性もあります。

そのため、妊娠が分かったら速やかに主治医に相談をして投薬調整をしましょう。また、産婦人科の医師にもしっかりと告知をして、母子ともに経過を見て頂くようにしましょう。

実家など頼れるところがある場合は、精神的に不安定になった際には頼るようにして、出来るだけ自分のストレスを減らすように行動することが大切です。

育てられる?双極性障害を抱えた状態での育児の現状

実際にお子さんが生まれてきたら、誰にとってもとても大変なことです。特にお子さんが乳幼児や幼児と言った、とても手のかかる時期はかなりの負担がかかることになります。

双極性障害を抱えている状態での子育ては、躁状態になって色々な育児が出来る時と、うつ状態でほとんど動けない時の2つのパターンが出て来ると考えらえます。

動ける時にやってしまう

例えば離乳食や自分たちの食事の支度など、躁状態になって動ける時にまとめてやってしまう事も大切です。また、乳幼児期などどうしても動かなければいけない時は、長めに母親の手を借りるなどして育児や家事を助けてもらうことをお勧めします。

動けない時はしっかり休む

双極性障害の特徴として抑うつ状態の時は動けなくなることが多いようです。その時に子供が泣いていたら、もしかしたらすごく罪悪感があるかもしれません。そんな時は、出来ることだけをやって、後で動けるようになった時に子供をたくさん愛してあげてください。

抑うつ状態の時に何もできない自分の事を責めてしまって、場合によっては自分を傷つけてしまうお母さんもいるかもしれません。でも、それは違います。お母さんが取り組むことは、自分を傷つけることではなく、病気を寛解させることです。

周りの人の力を借りる

子供に手がかかる乳幼児期が一番大変であり、母乳を与えている間は使用することが出来る投薬内容にも制限があるため、感情的に不安定になることはある程度は避けられません。そのため、助けを求めることが大切です。

周りの家族に手伝ってもらったり、ヘルパーさんなどのサービスを利用して育児を代行してもらいましょう。場合によっては一時保育を利用することも有効的な方法です。

周りの人にも状況を伝えて自分の事を理解してもらおう

双極性障害を抱えていると、冷静な時に一生懸命考えたことが躁状態になると全く無意味なことの様に感じてしまって、頼るはずの自分の母親と喧嘩をしてしまったり、ヘルパーさんを解雇してしまうようなことも起こりうると思われます。そのような環境の変化は本人にとってもストレスであり、人と衝突してしまったこと自体が、後から来る抑うつ状態を悪化させます。そのため、周りの人にもしっかりと状態を伝えて、大切なことは夫婦で決断をするまで待ってもらうなど、急激な環境の変化を避けることが大切です。症状の安定につながります。

自分の事を責めないで!長い目で子育てを考えていこう

お子さんに手がかかるのは、幼稚園に入る3歳までです。しかし、それ以降子供は、どんどん成長して自分が出来ることが増えていきます。少しずつ楽になり、お薬も内服することが出来るようになるため、最初の数年をどのように乗り越えるのかということを考えていきましょう。

こまめにかかりつけ医に相談しよう

出産後はホルモンバランスの関係もあり、身体的にも精神的にも症状が変わりやすい時期です。そのため、何か気になることがあればこまめに主治医に相談をして様子を見ていきましょう。

まとめ:振り返ればよい思い出になると感じることがしばしば

誰でもそうですが、精神疾患を抱えていなかったとしても子育ては大変であり、振り返ればよい思い出になることが多くなっています。特にお子さんに手がかかる最初の数年がとても大変なので、配偶者や家族、一時保育やヘルパーさんなど、様々な人の手を借りて育児を行っていくようにしましょう。大切なことは一人で抱え込まないことです。また適切な治療も並行することがとても重要になります。かかりつけ医とよく相談をしていきましょう。

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