身体や精神に困難さがあり、日常生活に支障が出るくらいの制約を受けてしまっている方々に対して、生活の支援をするために年金が支払われる制度があります。

それが障害年金制度です。双極性障害が重篤であり、日常生活に支障が出たり、仕事を続けることが難しい場合にも適応されるこの障害者年金の仕組みについてお伝えしていきたいと思います。

知らなかった!障害者年金の仕組みとは?

障害者年金には、国民年金の障害基礎年金と呼ばれるものと、厚生年金の障害厚生年金と呼ばれるものがあります。自営業の人やフリーランスの人など、国民年金のみに加入している場合は障害基礎年金が支払われます。

そして企業などで働いている場合は、障害基礎年金に上乗せされて障害厚生年金が支払われる2段階の構成になっています。

障害者年金には3段階のランクがある

障害年金の支給は、障害の重篤さに応じて等級が別れています。障害基礎年金は1級と2級、障害厚生年金は1級~3級に分かれています。いずれも1級が重篤な障害を表しており、補償額も多くなっています。

年齢による細かな制約もあるので初診日に注意!

障害者年金を受給するには65歳までに障害者年金を受給する疾患で病院を受診して、初診日として認定される必要があります。65歳を過ぎると老齢年金が受給される年齢に該当するのですが、その場合はどちらを受給するのかを選択することが出来ます。

精神障害者手帳との違い

障害者年金は精神障害者手帳とは異なる制度です。障害者手帳を持っていなくても、障害年金を申請することが出来ます。障害者手帳の等級と障害年金の等級が異なることもあるので注意が必要です。

どこで申請したらよいの?障害基礎年金と障害厚生年金の違い

障害者年金は障害基礎年金と障害厚生年金でそれぞれ担当窓口が異なっています。国民年金のみの加入者である場合は、各市町村に担当窓口が設けられているので、窓口で所定の用紙を貰ってきてください。

そして、主治医に書類の作成を依頼して、市町村の窓口に提出します。障害厚生年金の場合は年金事務所が対応しています。該当する地域の年金事務所で所定の手続きを行ってください。

双極性障害でも障害者年金を取得することが出来る!その実態とは?

身体的な障害であれ精神的な障害であれば、そのことが原因で日常生活に支障が出ている場合は障害者年金を受給する可能性があります。

もちろん、双極性障害の方も、重篤度に応じて年金を受給することが出来ます。ここでは双極性障害を取り上げて、具体的に説明していきたいと思います。

双極性障害の障害者年金の等級はどのようにランク分けされているの?

障害厚生年金の場合、その等級は以下のように分けられています。

1級

1級は障害者年金の等級が一番重篤なものになります。気分や意欲・行動の障害や思考障害が高度(かなり酷い)な状態があり、その状態が持続したり、頻繁に生じることがあるために、常に見守りなどの介護が必要な場合。

2級

2級は1級ほど重篤な状態ではありません。気分や意欲・行動の障害や思考障害があり、その状態が持続したり頻繁に起こるので日常生活が著しい制限を受けてしまうもの。

3級

3級は等級が一番軽い物になっています。気分や意欲、行動の障害や思考障害があり、その状態が持続したり頻繁に起こることで仕事に影響が及ぶもの。

障害者年金申請のための書類では、生活面がどうなっているのかが細かく精査される

1級から3級の等級の違いは、「日常生活がどれくらい障害されているのか」がポイントになっています。

仕事は出来ているが時々休む必要があるのか、症状が重篤で働くことも出来ない状態なのか、あまりに症状が重篤で誰かが常に見ていないといられないのか。その違いを判断するために、申請書類には以下のような日常生活を細かく把握する欄が設けられています。

日常生活の能力の判定

買い物や食事、身の回りの清潔保持、金銭管理、人とのコミュニケーションなどが、一人でどれくらい出来ているのかを尋ねる項目です。どの程度の支援を受けないと生活することが出来ないのかを判断しています。

日常生活能力の程度

家庭内の生活と社会的な生活が、どの程度遂行できているのかを判断する項目です。常時支援を必要としているのか、慣れ親しんでいる家庭での生活では問題がないのかを見極める項目となっています。

障害自体の重篤さと、それによって日常生活がどれくらい影響を受けているのかを総合的に判断して障害者年金は支給されているのです。

まとめ:適切な支援を得て、障害を抱えながらも安心した生活を送ろう!

重篤な双極性障害になってしまったことでそれまでの日常生活が一変して、今後の人生に対して不安ばかり感じていると、そのストレス自体が症状の悪化を招く可能性が考えられます。

そのため、まずは安心した生活基盤を確保する必要があります。障害の寛解までは長い道のりです。障害を抱えながらも安心した生活を送ることが出来るように、適切な支援を受けながら社会生活に参加していきましょう。

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