躁うつ病と言う名前でおなじみの双極性障害は、その名前は聞いたことがあるかもしれませんが具体的な症状についてはあまり知らないと言う人が多いかもしれません。

気分の不安定さと共に様々な症状が現れてしまう事が特徴的な双極性障害は、一体どのような形で日常場面に現れてくるのでしょうか?

どういう状態になったら双極性障害と診断されるのか?

まずは、双極性障害はどのような項目を網羅することで診断されるのかということについてお伝えしていきたいと思います。双極性障害は、“躁状態”と言われる状態と、“うつ状態”と言われる状態が交互に現れることで知られています。では“躁状態”とはどのような状態なのでしょうか?

躁病エピソードA:継続する昂揚感

継続する昂揚感とは、特に何かあるわけではないのにテンションが突然高くなり、その状態が長く続くことを指しています。また、すぐに怒ったり陽気になったりと気分がコロコロ変わることも双極性障害の特徴です。その状態が1週間ほど、ほとんど毎日多くの時間を占めてしまうのです。

躁病エピソードB:特徴的な症状

テンションが高くなると、普段のその人とは違う特徴的な状況が生じます。自分に対して根拠なく自信を持つようになったり、色々なことがやれるように感じて一つの頃に集中できなくなるなど、焦燥感が目立つようになります。また、これをやったら失敗するとか困ることになると言う危険の予測がとても甘くなります。

躁病エピソードC:社会不適応

その結果、社会生活を送ることが困難になったり、場合によっては入院させてでも止めないといけないような状況になってしまいます。

躁病エピソードD:他に原因がない

同じような症状は、アルコールの飲みすぎや、覚せい剤などの薬物によっても生じることがありますが、そのような原因が他に考えられないと双極性障害の疑いがかかることになります。

実際の生活はどうなるの?躁状態が実生活に及ぼす影響とは?

医学的に躁的な状態であると診断されるには、上述のA~Dの項目に当てはまることが必須になりますが、これらが実際の生活にどのような形で症状として現れてくるのでしょうか?

自分の事を実際以上に力があるように感じたり、何でもできるように感じたりする

特徴的なことは、「自己誇大感」と言われるような自分に対する異常な自信です。例えば、政治家の経験があるわけではないのに、自分の能力が高いからという理由で会社の社長になれると思い込んで会社を辞めようとする。

通常の判断では選択しないような行動を選択しようとし、その根拠が乏しいことが多くあります。周りの人が聞くと「その考えはおかしい」と思っていても、本人は自分の誇大的な自己像を盲信しているので聞く耳を持つことが出来ません。

自分では止められない!通常では考えられないような困った行動を繰り返す

そして、通常の判断能力ではその後のリスクを考えて選択しないような行動を自ら選択し実行に移してしまう特徴があります。例えば、とても自分では支払うことが出来ない金額の物品をカードで購入してしまったり、性的なリスクを考えることなく不特定多数の人間と性交渉を重ねてしまったり。

新しいことをどんどんやろうとして、そのために掛かるお金や時間などを考慮することが出来ず、後からたくさんのトラブルを抱えることもあります。

社会生活への影響

このような困った行動を、自分では悪いとは思っていません。むしろ、それを止めようとする周りの人に対して不信感を抱くくらい、病識が乏しいことが多いと言われています。

そのため、周りの説得に耳を傾けることが出来ず、奔放な行動で仕事を休むなど社会生活へ影響を及ぼすこともあります。場合によっては、精神科の病院に入院して行動を制限する必要が出ることもあります。

躁状態の反対!双極性障害のうつ状態とは?

一方で、双極性障害には、躁状態に伴ってその前後で“抑うつ状態”を示すことも多いと言われています。双極性障害で見られるうつ状態とはどのような状態なのでしょうか?

抑うつエピソードA:抑うつ症状

毎日気分が落ち込んでいたり、活動に対する興味が無くなってしまったり、ダイエットをしていないのに体重が急激に変化したり夜眠れなくなるなどの症状が現れます。思考障害も認められ、考えることが困難になったり、自分に対して価値がないように感じたりすることもあるようです。

抑うつエピソードB:社会生活への影響

Aの症状のせいで、毎日毎日苦痛を感じながら生活を送っていたり、それが原因で学校や会社に行くことが出来なくなるなど、社会的生活に影響が出て来る状態のことを指しています。

抑うつエピソードC:他に原因がない

また、それらの原因として、アルコールや覚せい剤などの薬物が影響していないことも抑うつ症状の特徴です。

実際の生活はどうなるの?抑うつ状態が実生活に及ぼす影響とは?

医学的には上述したA~Cの項目に当てはまると抑うつ状態であると言われていますが、実際の生活にはどのような形で症状が現れているのでしょうか?

体に現れることが多い!抑うつ状態の症状とは?

意外と知られていないことですが、特に日本人の多くは抑うつ状態の症状が体の症状として現れることが多いと言われています。例えば不眠症などの睡眠障害や、頭痛や腹痛などの体調不良、食欲不振などの形で現れることが多く、その原因が体の問題ではなかったとしたら、うつ状態の可能性が高いでしょう。

普段できていたことも出来なくなってしまう?抑うつ気分が毎日の生活に影響する

うつ状態の代表的な症状としては抑うつ気分が挙げられますが、気持ちが落ち込んでしまっていつもならできる些細なことが出来なくなると言われています。例えば、計算をするとか、本を読むなど、とても簡単なことでさえも普段より出来なかったり、集中が途切れやすかったりします。そんな時は、もしかしたらうつ状態に陥っているかもしれません。

躁状態とうつ状態を繰り返すため自殺の可能性が高い?

双極性障害はこの2つの心理的状態を交互に繰り返すため、うつ状態になった時には躁状態の自分に対して強く罪悪感を抱きやすいことが言われています。そのため、自殺率がとても高くなっているようです。周りに双極性障害を抱えている人は、見守りが必要になります。

まとめ:双極性障害の症状には多様な症状が含まれている

双極性障害の症状は多岐にわたり、一見ただのうつ病のように見えたり、テンションが高いだけの人のように見えることもあり、その発見が遅れがちであると言われています。その症状は多様であり、経過観察が必要です。あまりに感情の波が激しいような気がしたら一度専門機関で相談することをお勧めします。

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