突然テンションが高くなって、まるで自分は何でもできるかのように振る舞っていたかと思えば、突然抑うつ的になって、まるで自分が最低の人間だと思っているように見える。

そんな風に気分がとても不安定になっている人が周りにいることはありませんか?実はその状態、双極性障害かもしれません。

どんな症状なの?双極性障害の実態とは?

双極性障害という言葉は、もしかしたらあまり聞きなれないかもしれません。一般的な言い方にはなりますが、躁うつ病と言われるとピンとくる人が多いのではないでしょうか?双極性障害とは、その文字のごとく、通常では成立しえない極端な感情状態に陥ってしまう状態を指しています。

双極性障害にもタイプがある!2つのタイプの違いとは?

双極性障害には2つのタイプがあると言われています。それが双極Ⅰ型と双極Ⅱ型です。次にそれぞれのタイプの違いについてみていきたいと思います。

双極Ⅰ型障害

双極Ⅰ型障害とは、躁状態をメインにした状態になります。抑うつエピソードを伴うことが多いと言われていますが、必須ではありません。

双極Ⅱ型障害

双極Ⅱ型障害は、躁状態程の状態にはなっていないものの、軽躁状態になったことがあり、且つ抑うつ状態にもなったことがある状態を指します。

双極性の躁状態って具体的にはどのような状態になっているの?

双極Ⅰ型障害に特徴的なのが、「躁状態」と呼ばれる状態に陥ることです。精神疾患の分類と診断の手引きとして知られているDSMでは、躁病エピソードA~Dの4つの項目が設けられており、それどれか一つでも症状として現れると「躁状態」として認められることになります。

躁病エピソードA:継続する昂揚感

気分が異常に高揚し、その状態が継続する。感情的になり怒りやすくなる。大きな目標を掲げて、それを達成しようと活動的になってしまう。その状態が、少なくとも1週間、ほとんど毎日、1日のうちの大半の時間継続する

躁病エピソードB:特徴的な症状

自分に対する自信が強くなり、眠りたいと思うことが減ってしまう。普段よりおしゃべりになり、考えをまとめることが出来なくなる。一つの事に集中することが出来ず、何か目標を決めて行動しようとする。困るだろうなと思うこと(高価な買い物、事業への投資、誰とでも性的関係を持ってしまうなど)をやってしまうといった症状がいくつか目立つようになる。

躁病エピソードC:社会不適応

躁病エピソードBで見られるような行動をやりすぎて社会生活が脅かされている。または、入院をして止めなければいけないくらいひどい状態になってしまっている。

躁病エピソードD:他に原因がない

アルコールの飲みすぎや、薬物の影響でそのような状態になっているわけではない。

躁状態だけではない!それに伴う軽躁状態とは?

軽躁状態とは、躁状態の比較的軽い物を指します。躁病エピソードBとDは共通の項目です。軽躁状態でも高揚感は持続しますが、4日程度で収まることもあります。活動的になりすぎることはあっても、それが原因で社会生活が破綻したり、入院を必要とするほどではありません。

しかし、軽躁状態は、明らかにその人自身の元々のパーソナリティとは異なる状態であり、周りから見ても変化が起こっていることがわかるほどの状態であることを示しています。

双極Ⅱ型障害に必須となっている抑うつ状態ってどのような状態?

双極Ⅱ型障害の診断には、抑うつ状態が伴うことが必須となっています。ここで取り上げられている抑うつ状態とは、2週間の間に以下のような症状がみられることを指しています。

  • ほとんど毎日、1日中抑うつ感がある
  • 以前は楽しめていた活動をほとんど楽しむことが出来ない
  • 睡眠の障害(不眠及び過眠)
  • 焦燥感や疲労感が強い
  • 自分を責めてしまったり、自分には価値がないように感じる
  • 考えることや集中することが難しくなる
  • 死ぬことについて繰り返し考える

極端な気持ちの変化を自分でコントロールすることが出来ない

双極Ⅰ型は、躁状態のエピソードを認めることが条件となっていますが、その前後で軽躁状態や抑うつ状態を伴うことが多いと言われています。双極Ⅱ型は躁状態程ではありませんが、気分が高揚して普段とは異なる状態になってしまいます。

それらの気分は頻繁に入れ替わりますが、どんなタイミングで入れ替わるのかを予測することが出来ないと言われています。そのため、自分でもコントロールできず、社会的場面で失敗してしまいがちになると言われています。

病気だと気が付かないこともある

気分が高揚している時は、まるで自分が別人で才能あふれる人であるかのように自分の事を認識していることが多いようです。そのため、自分の今の状態が病気であると認識することなく、本当の自分が表に出てきたように感じることもあるようです。病気の認識が遅れるために、治療が遅れることもしばしばああります。

まとめ:双極性障害は自分では気が付きにくい疾患の1つ

双極性障害は、感情が極端に動き、非常に不安定になる障害のことを指しています。抑うつ状態になって初めて、躁状態や軽躁状態である自分の姿を振り返ることが出来るようになり、後から本人がとても傷つくことが多い疾患の1つです。周りの人が気が付き、積極的な治療を勧めてあげることが大切になります。

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