双極性障害とは、別名を躁うつ病とも言い、うつ状態と呼ばれる気分が低下するときと、躁状態と呼ばれる高揚するときが入れ替わる病気です。

また、うつ状態でも躁状態でもないときもあり、その間は病気のない人と何ら変わりないのです。憂鬱な気分が続くかと思えば、普段よりもずっと感情的になったり、患者はマイナスとプラスの共存の中で苦しむことになります。

今回は、双極性障害の方の、より安らげる過ごし方を考えていきましょう。

うつ状態のとき、自分で心がけるべきことは?

ストレスを避ける

うつ状態にあるとき、患者さんはどんなことを心がければいいのでしょうか。まず念頭に置くべきは、可能な限りストレスから離れることです。うつ状態のときに一番必要なことは、心身を休めることです。ですから、心の焦りや苦しみを生む原因からとにかく離れ、考え込んだりせずにゆっくりと休む方がよいのです。

具体的には、仕事が苦であるならば相談の上で休職したり、家事や育児がつらいならば親族などに助けを求めたり、といったところでしょうか。医師達は休職などの相談にも乗ってくれますから、活用していきましょう。

自分に優しく

双極性障害になる方は、がんばりすぎて自分を追い込んでいる場合が多いです。そういった方には、先ほどの「休む」ということが難しいかもしれません。自分はなんて駄目なんだ、とさらに自分を追い込んでしまう人もいます。

必要なのは、自分を許してあげることです。それまで本当によく頑張ってきて、それで双極性障害を発症するほど追い詰められてしまったのです。調子が悪い中で、できることをすればいい。完璧でなくていい。そう自分を許してあげてください。

躁状態のとき、自分で心がけるべきことは?

落ち着けることを先に用意する

続いて、躁状態のときはどうすればいいのか、考えていきます。双極性障害の方の、躁状態での治療は、大体が入院治療になります。激しい感情をむき出しにしてしまう故に、病院という整った環境で、薬で気持ちを落ち着けながら過ごしていくのです。

自分でできることと言えば、事前に落ち着ける事を探しておくことです。読書や映画鑑賞など、体を落ち着けてできることを先に探しておくと、躁状態のときにゆったりと数語素時間を作れるのです。躁状態になっているときには、なかなかそういったものを探すことは難しいので、先に見つけておくのが賢明でしょうね。

うつ状態のとき、周りはどうすればいい?

励ましなどの干渉は逆効果

次に、周りの人が何を心がければいいのかも見ていきましょう。先に患者がうつ状態のときです。

まず気をつけていただきたいのは、励ましなどの干渉は避けると言うことです。うつ状態にある人は、がんばりすぎて追い込まれた状態にあったり、あるいはがんばりたくてもどうしていいか分からない状態にあります。そんな人に一番必要なのは、心身をゆっくりと休めることです。

患者は励まされても、むしろ周りを心配させる、励ましに応えられない自分を、さらに追い詰めてしまうことがあります。うつ状態の方は、そういった余裕、自分にプラスに受け取るというエネルギーがないのです。

ただ傍にいてあげて

ではどうしたらよいのか。答えは簡単です。ただ傍にいてあげてください。周りからの干渉は、正直患者の負担にしかなりません。患者が何かを求めてこない限り、傍にいて干渉しすぎず、寄り添っていてあげてください。

躁状態のとき、周りはどうすればいい?

入院という選択肢

では次に、患者が躁状態にあるときの心がけです。躁状態の患者に向かうときは、上に上げたうつ状態のときのような、ゆとりある態度はつらくなってきます。激しい感情をむき出しにされると、周りの人も怯えてしまいます。それは仕方のないこととはいえ、恐怖や怒りからそれまでの信頼関係が崩れるのは悲しいことです。

躁状態の人が、自分で双極性障害治療の方法を選ぶことは難しいです。無理に家庭で治療させようとするのではなく、信頼が崩れる前に入院という選択を周りがしてあげることも、お互いのために必要です。

まず自分の身を守る

躁状態の患者さんの家族の中には、本当はこんな人ではないという理由で、患者から受けるつらい言動を我慢する人がいます。それは大変に危険なことです。

勿論、その状態の患者が本当の本人でないというのは分かります。しかし、だからといって周りがそれを我慢する必要はないのです。患者の言動に身の危険を感じたら、自分の身を守ってください。具体的には、実家など安心できるところに逃げ込むといった具合です。それは患者への裏切りでもなんでもなく、必要なことなのです。

1人で立ち向かわないで!

周りの助けと共に

最後にお伝えしたいのは、双極性障害には一人で立ち向かうべきではない、ということです。うつ状態も躁状態も無意識に変わってしまうものですから、本人だけで判断するのは危険なことです。再発も多い病気ですから、医師の指示に従って、きちんと治療は受けて(受けさせて)ください。

また、周りの人も、患者に気を配っていてください。双極性障害は、患者の自殺率も非常に高い病気です。患者の気分が落ちているときを見逃さないでください。そして、患者が死にたいと口にしたとしても、けして叱ったり、厳しい口調で接してはいけません。患者の苦しみを、きちんと聞いて、理解してあげることが第一です。そしてその上で生きていてほしいと伝えてください。

まとめ

いかがでしたか?双極性障害は、完治までの期間が非常に長く、患者さん本人や親密な人たちにとって不安な日々が続きます。しかし、専門の医師などと共に、じっくりと向き合っていけば、必ず快方に向かいます。好転する糸口が見えなくても、どうか投げ出さず治療を続けてください。

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