双極性障害とは躁病、あるいは躁状態、うつ病あるいは抑うつの症状が交互に現れる病気を指します。

一般的にはうつの症状の方が長く、あるいは多く現れる人の方が多いのが特徴です。

原因は「心の病」といわれるように、あたかも心理的なストレスであるかのように言われていたり、遺伝病というケースもありますが、どちらの必ずしもただしくありません。

一卵性双生児の一致率は?

現在の医学では、双極性障害は統合失調症などと同様に、精神疾患の一つとして考えられており、神経症などとは別のカテゴリーとされています。

脳の器質的な疾患が背景にあるとされますが、一卵性双生児の研究では、双極性障害は必ずしも完全な一致をみません。ゲノムレベルの瑕疵が原因であったとしても、ダウン症のように、限定的、特定的な遺伝子の異常のみで発症するのではないというのが今日の見方です。その点から双極性障害を遺伝病とするにはなお、疑義が残ります。

心理ストレスが原因なのか?

遺伝病ではないとすると、それでは何が原因なのでしょう。特にうつの場合、症状の前に大きな心理ストレスを受けたという人が少なくないため、心理的な病気として認識し、中には心理カウンセリングのみで治療が可能であるかのような間違いを犯す場合があります。

たしかに心理ストレスが発病の誘引になるケースがありますが、全員がこの心理的なストレス後に発症しているわけではなく、この論理にもやはり無理があります。

脳の脆弱性

双極性障害の患者の脳を調べると、小さな脳梗塞が見つかることが、健常者の場合よりも多いことが分かってきました。

この梗塞は生死にかかわるようなものではないのですが、脳の脆弱性を示すものとして認識されています。つまり小さな脳梗塞は原因ではなく、脳の脆弱性を示す傍証のような存在です。

この脆弱性を抱える脳細胞が強い心理ストレスなどで分泌されるホルモンなどの影響を受けて傷つく。それがこの病気の一つの側面と推測されています。

ミトコンドリアにも注目が

さらに、双極性障害の患者は細胞中のカルシウム濃度が上がっていることも注目されています。何らかの代謝の異常が脳細胞にダメージを与えている可能性が指摘されています。

動物実験レベルではミトコンドリアの機能に障害がある個体に双極的な行動の変化がみられることが指摘されています。原因解明はこれからの研究にまたれますが、少なくとも遺伝とか心理ストレスのみを病気発症の原因とする説には否定的な状況と言えるでしょう。

双極性障害の辛さから解放されたいあなたへ

「鬱」と「躁」の悪循環から独力で脱出する「プチ認知療法」

認知療法で双極性障害を克服した人は多くいます。なぜなら、認知療法で自分の考え方を変えることで鬱と躁をコントロールすることが可能だからです。ですが、認知療法を実践するのは簡単ではありません。そこで、認知療法の専門家が作成したDVDを見るだけで実践が出来るプチ認知療法があります。それを実践すると、認知療法を気軽に実践することが出来、結果として、うつを克服することが出来ます。