双極性障害の患者さんなど精神科にかかっている患者さんが利用できる場のひとつとして、精神科デイケアがあります。

精神科デイケアは患者さんが日中活動する場を提供するもので、社会機能の回復などに役立つ場です。復職のためのリワーク活動行うことができる施設も存在します。

そんなデイケアについて、ここではご紹介します。

双極性障害でもOK!デイケアって何?

デイケアといえば介護が必要な人が利用するところ、というイメージが強いですが、双極性障害の患者さんにも利用できるデイケアがあります。

簡単に、双極性障害の患者さんが利用できるデイケアについて説明します。

デイケアとは

双極性障害の患者さんが利用できるデイケアは、精神科デイケアと呼ばれるものです。デイケアでは複数の患者さんが集まって集団的な活動をしたり、プログラムに参加することによって社会復帰の手助けをしています。

利用するのは双極性障害の患者さんだけではなく、うつ病、統合失調症など精神科にかかっている患者さん全般が利用できるところです。

そもそも何が目的?デイケアの効果

では、デイケアに通うことでどんな効果が得られるのでしょうか。

生活リズムの安定

双極性障害の患者さんには、生活リズムの安定が欠かせません。生活リズムを安定させることで気分の安定を持続させることができます。

そんな生活リズムの安定に、デイケアは役立ちます。なぜなら朝決まった時間にデイケアに行き、夕方決まった時間に帰るという生活リズムを確立できるからです。

1日の精神科デイケアの時間は標準として6時間と決められているため、バランスの整った生活を送ることができます。

居場所になる

デイケアの大きな特徴は、同じような境遇の患者さんが集まっているということです。

病気の快復に専念していると、社会から断絶されているように感じることがあり、孤独感につながります。孤独感は精神的に不安定な状態を作り出してしまい、病気に悪い影響を与えてしまいます。

デイケアは、様々な患者さんに居場所を提供するものです。居場所があることの安心感は、精神の安定につながります。

社会復帰の練習に

病気が良くなってきたからといっていきなり学校や職場に復帰したり、再就職するのは負担が重すぎることがあります。

そのようなときに、無理やり社会復帰するのは病気を悪くしてしまう原因を新しく作ってしまうようなものです。このような事態は避けなければいけません。

そのため、まずはデイケアを利用することで、昼間活動することに徐々に慣れていってから社会復帰することができます。

デイケアによっては、リワークと呼ばれる復職支援プログラムを提供しているところもありますので、これらを利用することでより社会復帰に近づくこともできます。

良いことばかりではない!?デイケアで注意したいこと

しかし、デイケアに通うことは良いこと尽くしではありません。デイケアに通うことにおいて注意したい点もあります。

対人トラブル

デイケアにおいて、同じような患者さんと多く出会うことができるのは、大きな魅力のひとつです。しかし、人間同士かかわりを持つと、必ずと言って良いほど対人関係のもつれは発生するものです。

デイケア中のいさかいなら、その場にいるスタッフが仲裁してくれますからまだ良いでしょう。問題なのは、デイケア中に仲良くなって、プライベートでも会うようになったときです。

なかでも、一番複雑になってしまうのは異性関係のトラブルです。最初は仲良くしていたが、だんだん付きまといのような行為を受けるようになってしまうようになることもあります。

そのようなトラブルを避けるためには、安易に連絡先を教えないことです。デイケアは友達作りのためではなく、治療のためにあるということを忘れないようにすることが重要です。

どんな時に利用できるの?双極性障害の人がデイケアに通うために

実際に双極性障害の患者さんがデイケアに通う条件としては、どのようなものがあるのでしょうか。

症状が落ち着いたら通うように

双極性障害の患者さんがデイケアに通うためには、まずは症状を安定させることが必要です。

躁状態が激しいときにデイケアを利用しても他の利用者とのトラブルになりかねませんし、うつ状態のときは無理やり患者さんを動かすことは避けたほうが良いからです。

症状が安定したら、まずは自分の生活リズムを安定させましょう。朝起きて、昼間に活動し夜寝るといった生活リズムを整えてから、初めてデイケアに通うことを検討できる状態になったということができます。

どうすれば通えるの?デイケアを利用するために

生活リズムを安定させ、デイケアに通うことを検討できるようになったとします。そこから実際にデイケアに通うためには、主治医に相談する必要があるのです。

主治医との相談が必要

デイケアに参加するためには、まずは主治医との相談が必要です。主治医との相談の結果、デイケアに参加できるということになってはじめて参加できます。

このとき、デイケア参加OKの判断は病名によってなされるのではなく、その人の状態を考えて判断が下されます。

正確な判断には、主治医に日ごろから自分の症状を伝えておく必要があります。

まとめ

デイケアは、双極性障害の患者さんだけではなく、様々な病気を持った患者さんが集う場所です。

デイケアに参加することになっても、自分ひとりの治療の場という考えは持たないでください。デイケアはたくさんの人が利用する場ですので、集団生活の訓練を行う場でもあるのです。

デイケアを利用するときは、そのことを忘れないでください。

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