双極性障害の患者さんにとって心強い味方になるのが、障害年金です。そんな障害年金の仕組みは複雑であり、全体像がいまいちはっきりしないものです。

ここでは、そんな障害年金について大まかなご紹介をします。あくまでも大まかなご説明ですので、詳しくはお近くの年金事務所や市区役所にお問い合わせください。

そもそも障害年金って?簡単にご説明!

そもそも障害年金とはどんな制度でしょうか。

障害年金には障害基礎年金と障害厚生年金の2種類があります。この2種類について、簡単にご説明します。

障害基礎年金について

障害基礎年金とは、国民年金に加入している間に初診日のあるケガや病気が、法令で定めた障害の状態である場合に、公的年金が支給されるものです。

初診日とは、障害の原因になった病気やケガにおいて、始めて医者の診断を受けた日を指します。

もらえる金額としては、等級によって異なります。

また、障害基礎年金を受けるためには、一定の保険料納付要件を満たしている必要があります。

障害厚生年金について

障害厚生年金は、厚生年金に加入している間に初診日のある病気やケガが、法令で定めた障害の状態である場合に、公的年金が支給されるものです。

障害厚生年金でも等級によって支給金額が変わりますが、詳細な年金額は複雑な計算式で決まります。また、障害基礎年金に上乗せされるカタチで支給されます。

こちらでも、受給条件として一定の保険料納付要件を満たしている必要があります。

双極性障害でもOK!障害年金の仕組み

障害基礎年金、障害厚生年金と種類はありますが、基本的な仕組みは同じです。

等級によってもらえる金額が変わります。

障がい者手帳と同じように等級がある

障害年金には、等級があります。障害基礎年金には1~2級まで、障害厚生年金は1~3級まであります。

障害厚生年金の1~2級は、障害基礎年金に上乗せされるカタチで支給されます。注意したいのが、障害基礎年金には3級に該当する状態は存在しないということです。

よって、障害基礎年金を申請するときに、障害厚生年金の3級相当の障害について申請しても、その申請は通らないということです。

こんなところに気を付けて!障害年金申請のコツ

障害年金の申請には様々なことに注意して申請書を作成しなければいけません。ここでは、その中でも特に注意したい2点についてお話しします。

主治医との日ごろのコミュニケーションが必要

申請書を提出するとき、一緒に主治医の診断書も提出します。診断書には決まったフォーマットがあり、それはお近くの年金事務所や市区役所で手に入れることができます。

主治医に適切に診断書を書いてもらうときは、患者さんご自身の病状を的確に書いてもらう必要があります。そのため、日ごろから主治医に正確な症状を伝えておく必要があります。

特に、双極性障害の場合は、躁状態のときとうつ状態のときの症状を両方伝える必要があります。障害年金の障害認定基準は日常生活能力の制限が評価の対象になってくるため、行動に制限ができるうつ状態のときの症状をより詳しく伝えられると良いでしょう。

初診日の証明が必要

障害年金の申請において重要なのが、初診日の証明です。初診日とは、障害の原因となる病気やケガについて初めて医者にかかった日のことを指します。

注意したいのが、ここで必要なのは必ずしも今かかっている病院の初診日ではなく、あくまでも障害の原因となるケガや病気についてかかった病院の初診日だということです。

そのため、初診日の病院と今かかっている病院が違う場合もあります。その場合は、初診日のある病院に「受診状況等証明書」を書いてもらうことになります。

双極性障害の場合は、初診ではうつ病と判断されたのちに双極性障害と認定されたケースも多々あります。そのような場合でも、初診日はうつ病と判断された日になります。

あいまいで困る!?双極性障害の認定要領は?

障害年金における双極性障害の認定要領ですが、少々あいまいなものとなっています。

双極性障害の認定要領

双極性障害の認定要領は、現症のみで認定するのではなく、症状の経過や日常生活等の状態を考慮するものとなっています。

わかりにくいですが、つまり現在の症状だけで判断するのではなく、今までの症状の経過や病気による日常生活の制限等も考えて認定するようになっている、ということです。

また、仕事をしていれば症状が軽いものと判断されるわけでもありません。仕事内容や仕事で受けている援助の内容や同僚との意思疎通の状況等も考慮して、日常生活能力を判断するようになっています。

申請が難しすぎて無理?そんなときは社会保険労務士を!

障害年金の申請は多くの書類を集めなければならず、双極性障害の患者さん本人だけではなかなか難しいことがあります。

そのようなときは、社会保険労務士の協力を仰ぎましょう。

社会保険労務士に協力を仰ぐ

社会保険労務士に依頼するメリットは、書類のミスなどを防げるので、早く申請して早く受給できる可能性があるということです。

もちろんお金はかかりますが、ご家族などの協力者がいない場合など、患者さん一人だけで申請書などの手配をすることに比べれば社会保険労務士に依頼したほうが良いです。

患者さん一人だけで申請の手続きをすると、様々なことを手配しなければならないため、逆に具合が悪くなってしまうこともあります。そのような事態を避けなければなりません。

まとめ

障害年金は、病気と闘う患者さんにとって非常に心強い味方となります。そんな障害年金ですが、その仕組みは複雑であり、申請には様々な手配をしなければなりません。

ここでご紹介したことは、障害年金のほんの一部分だけです。詳しいことは、お近くの年金事務所や市区役所にお問い合わせしてください。

また、申請ができる条件が整ったら早めの申請をおススメします。金銭的な面での心配が無くなるので、その分病気の治療に専念できるからです。

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