双極性障害は周囲の人に大きな影響を及ぼす病気です。躁状態の興奮はもちろん、うつ状態のときでもその影響が周囲に及ぶことがあります。

そのようなときは、周囲の人はどのように対応すればよいか迷ってしまうものです。

そんな双極性障害の患者さんには、どのように接すれば良いのでしょうか。ここでご紹介します。

双極性障害の症状とは?簡単にご説明!

まずはじめに、双極性障害の症状とはどんなものがあるか、簡単にご紹介します。

双極性障害の症状とは

双極性障害の症状とは、簡単に言えば気分の波が激しい病気です。ハイテンションになる躁状態と、意欲が低下するうつ状態の波が交互に訪れる病気なのです。

双極性障害になると、躁状態のときに人に迷惑をかけるようなことをする場合があります。反対にうつ状態では、生きる意欲が無くなり身体も動かすのがやっとの状態になってしまいます。

双極性障害にどう接すれば!?基本的な姿勢

そんな双極性障害に苦しむ人に、周囲の人はどのように接すればよいのでしょうか。

その接し方は、双極性障害に苦しむ人が今どんな状態かによって違ってきます。

躁状態の人には

躁状態の患者さんは、活動が活発になり、色々なことに手を出したがります。中にはご家族に暴力をふるったりすることさえあります。

そのようなときに、周囲は患者さんを諫めることが必要です。患者さんを諫めるときに注意したいのが、決して感情的にならないようにするということです。

患者さんを諫めるときにこちらも感情的になっては、言い合いのような形になってしまい、患者さんをよりヒートアップさせる結果になってしまいます。

そのようにならないために、患者さんの躁状態に巻き込まれずに患者さんを諫めるのが大切なのです。

また、病気の自覚がある患者さんに対しては、気持ちを落ち着かせる手立てを一緒に考えてあげることも良いでしょう。

うつ状態の人には

うつ状態の患者さんは、躁状態で疲労した身体と脳をゆっくり休めるときに入ったともいえる状態になっています。

そのようなときに必要なのが、周囲の思いやりです。うつ状態の患者さんへは、今の状態を責めずに、ゆっくりと話を聞いてあげる周囲の姿勢が良いのです。

このときの患者さんは生きる意欲が低下していることさえありますから、患者さんのお世話をやいてあげると良いでしょう。

寛解期の人には

寛解期とは、躁状態でもうつ状態でもない期間のことを指します。いわゆる「普通の状態」です。このときの患者さんは、回復に向かって歩いています。

寛解期の患者さんにとって大切なのが、この寛解期をできるだけ延ばすことです。そもそも双極性障害の治療の目的は寛解期を延ばすことなので、この状態は回復期ともいうことができます。

この状態の患者さんには、気分をできるだけ安定させるためにストレスをかけないことが必要です。そのため住宅の購入などの大きなライフイベントは、患者さんのストレスを軽減するために避けたほうが良いです。

こんなことはタブー!双極性障害の人にしてはいけないこと

では、逆に双極性障害の人にしてはいけないこととは何でしょうか。

躁状態の人にしてはいけないこと

躁状態の患者さんにしてはいけないことは、躁をヒートアップさせるような行動です。例えば、躁の状態を利用して買い物をさせたり、結婚など大きな決断をさせるようなことはしてはいけません。

また、患者さんを馬鹿にしたり、はれ物に触るような接し方もしてはいけません。どちらの行動も患者さんのプライドを傷つける行為です。

特に、はれ物に触るような接し方だと、躁状態の患者さんを諫めるべきときに諫めることができないので、問題があります。

うつ状態の人にしてはいけないこと

うつ状態の患者さんにしてはいけないこととしては、躁状態のときの行動を責めるような言動が挙げられます。

うつ状態のときは生きる意欲が低下していますので、そのようなときに躁状態の行動を責めるようなことをしてしまうと、さらに患者さんを落ち込ませてしまいます。

そうなると、最悪の場合自殺を図ってしまうことさえあります。

同じように、「怠けている」など本人を責めるような言動は避けることが必要です。

これは理解しておいて欲しい!双極性障害のこと

双極性障害の患者さんの周囲の人、特にご家族には知っておいてほしいことが4つあります。

知っておいてほしいことは大きく4つある

双極性障害の患者さんのご家族に知っておいてほしいことは、以下の4つです。

  • 1:双極性障害の病気の原因と特徴
  • 2:注意すべき症状
  • 3:治療について
  • 4:患者さんが利用できる制度

この4つが、患者さんのご家族に知っていてほしいことです。

まず、双極性障害の特徴と症状を知ってください。また、双極性障害の原因はまだはっきりしていませんが、ストレスが誘因になることは判明しています。

そのうえで、治療についても理解が必要です。双極性障害は患者さん一人で治せる病気ではありません。周囲の協力が必要な病気です。

そして、障害者年金など、患者さんが利用できる制度についても理解があると心強いです。

治療に大切なことは!?ともに治療していこう!

双極性障害の治療に必要なのは、ご家族もともに治療に協力する姿勢です。

家族も治療に協力することが大切

双極性障害は一人で治せるものではありません。ご家族をはじめ、周囲の協力が必ず必要な病気です。

患者さんが孤立してしまうと、躁状態のときの興奮を収められないばかりか、うつ状態も悪化してしまいます。

患者さんを、決して孤立させないようにしてください。

まとめ

双極性障害は周囲の人に大きな影響を及ぼしかねない病気です。

しかし、病気になったからと言って患者さんとの関係を変えないようにすることが、患者さんへの助けになるのです。

周囲の人もあせらずに、ゆっくり治療していくことが必要です。

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