双極性障害にかかって休んでいるとき、不安に思うのが再就職・復職などの社会復帰のことです。

病気にかかった人の社会復帰というのは、早くすれば良いというものではなく、適切なときに適切な負荷をかけていく必要があります。

ここでは、そんな双極性障害の人の社会復帰について、お話しします。

コレが出ているときはちょっと待って!双極性障害の症状

社会復帰できないほどの双極性障害の症状とは、どんなものでしょうか。

双極性障害の症状

そもそも双極性障害は、気分が高揚する躁状態と、意欲が低下するうつ状態が交互にやってくる病気です。

社会復帰できないほど激しい症状というのは、躁状態のときに「自分は偉い人間だ」など誇大妄想が出たり、うつ状態のときに意欲が低下して動けなくなるといった症状のことです。

これらの症状が出ているときは、社会復帰にはまだまだ遠いと判断して良いです。

いざ社会復帰!その前にチェックしたいこと

では、症状が治まって社会復帰できる状態とはどのような状態でしょうか。

働くのに耐えうる身体であるか

社会復帰できる状態とは、働くのに耐えうる身体であるかということです。

働くのに耐えうる身体というのは、以下の通りです。

  • 1、自分が仕事している姿がイメージできる
  • 2、日中の生活リズムが整っている
  • 3、日常のストレスに耐えられる

特に、日中の生活リズムが整っていることは重要です。日中でも寝転んだりということが無く、決まった時間に起きられるようになって初めて社会復帰できる状態になります。

しかし、これらの身体の調子が整っているといって、すぐに社会復帰しても良いというわけではありません。まだ体調の変動があるかもしれないので、身体の調子を維持したまま生活できるか、自分をよく観察しましょう。

本当に今できる?あせって社会復帰する前に

あせって社会復帰を目指してしまうことも多々あります。しかし、あせって社会復帰しても良いことはありません。

社会復帰をあせっていないか

社会復帰をあせってしまう原因として、世間体やお金の問題があります。

世間体は、気にしなければよいだけの話です。自分の身体と世間体、どちらが大事か天秤にかけてみるまでもありません。

また、お金の問題に関しては、本当に今すぐお金が必要なのか改めて考えてみてください。まだ貯蓄があったり実家に頼ることが可能なら、そちらのほうが良いです。場合によっては、生活保護や傷病者手当、障害者年金を受けられることもあります。

一時的な気分で社会復帰すると…

一時の調子の良いときで判断して社会復帰してしまうと、体調が仕事についていかないということもあり得ます。そうなると職場の人に負担がかかるようになり、お互いにストレスを感じてしまいます。

そのことが原因で社会復帰が失敗することもあり、その場合は次の社会復帰への自信が無くなってしまいます。

双極性障害に向いているのは!?再発しないために

双極性障害に向いている仕事は、どんなものがあるでしょうか。

定時に出勤・退勤できる仕事が良い

双極性障害は生活リズムの乱れから再発しやすい病気なので、決まった時間に出勤・退勤できる仕事が良いです。そのため昼夜2交代制や夜間勤務の仕事は、避けたほうが無難です。

また、元の会社に復職するときは、職場での人間関係がストレスの原因であることもあるので、配置転換や異動ができるかどうか上司と話し合うことも必要です。

はじめは内職でも

まだ社会復帰できるほど身体の調子は良くないが、何か始めたい…という方には、内職も良いでしょう。内職は納期が決まっていますが、逆に言えば納期までにどんなスタイルで働いても自由です。

調子の良いときだけ働く練習をしたいときなどにちょうど良いでしょう。

いきなりフルタイム?その前に時短勤務!

いざ社会復帰ができる状態になっても、いきなりフルタイム勤務は荷が重いものです。

いきなりフルタイムの勤務は避ける

いきなりフルタイムで働くのは避けたほうが良いです。フルタイムでの仕事は、社会復帰できたという充実感を一時的にもたらしてくれますが、疲労のためにすぐにその充実感は無くなるでしょう。

フルタイム勤務は、社会復帰直後の人が耐えられるほど優しいものではありません。

最初は1日数時間、週に数日程度の勤務で

社会復帰のはじめは、1日数時間、週に数日程度の勤務に留めたほうが良いでしょう。上司や主治医とよく相談して決めたほうが良いです。

最初の1か月がクリアできたら、段階的に勤務時間を増やしていきましょう。この時、あせってはいけません。最初の1か月がクリアできたらすぐにフルタイム、というのは避けたほうが良いです。

まとめ

病気のあとの社会復帰というものは容易ではありません。自分の調子とも、主治医や上司とも相談しなければならないからです。

社会復帰にあせりは禁物です。もし社会復帰中に体調の悪化を感じたら、上司とよく相談してみましょう。勤務時間を減らしてくれたり、もっと休んでよいと言ってくれるかもしれません。

また、仮に社会復帰がうまくいかなくても問題ありません。体調を整えて、次に備えれば良いだけです。どうか無理をせずに、社会復帰に備えてください。

双極性障害の辛さから解放されたいあなたへ

「鬱」と「躁」の悪循環から独力で脱出する「プチ認知療法」

認知療法で双極性障害を克服した人は多くいます。なぜなら、認知療法で自分の考え方を変えることで鬱と躁をコントロールすることが可能だからです。ですが、認知療法を実践するのは簡単ではありません。そこで、認知療法の専門家が作成したDVDを見るだけで実践が出来るプチ認知療法があります。それを実践すると、認知療法を気軽に実践することが出来、結果として、うつを克服することが出来ます。