双極性障害、発達障害。どちらも一度は耳にしたことがある言葉です。両者は別のものと思われる人が多いですが、実は似たところがあることをご存知ですか。

ここでは、そんな双極性障害と発達障害について、簡単な説明とその治療法、類似点までご紹介します。この記事を読めば、両者の類似点のみならず治療法の相違までわかりますよ。

そもそも双極性障害って何?簡単にご説明!

そもそも双極性障害とはどんな病気でしょうか。簡単にご説明します。

双極性障害とは

双極性障害とは、簡単に言うと気分の波が激しくなる病気です。1型と2型が存在し、1型は激しい躁(ハイテンションな状態)とうつ状態が交互に訪れるもので、2型は軽い躁とうつ状態が交互に訪れるものです。

双極性障害になると、躁状態のときに激しい浪費をしたり、うつ状態のときに意欲がなくなって動けなくなったりします。激しい躁状態のときは、家庭や仕事に重大な影響を及ぼしかねないので、入院が必要になる場合もあります。

発達障害って?色々な種類がある!

では、発達障害とはなんでしょうか。発達障害とは、生まれながらに持っており乳幼児期から生じる発達の遅れを指します。

発達障害には大きく分けて3種類あります。

広汎性発達障害について

広汎性発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群、トゥレット症候群を含めた発達障害の分類です。

これらの障害の特徴として、コミュニケーションや対人関係、社会性の障害に加え、行動にパターン化がみられるという特徴があります。

社会性の障害としては、人に無関心であったり、逆に人に積極的に関わろうとするも自分本位であったり、形式ばったルールを好むなどが挙げられます。

また、コミュニケーション能力の障害としては、皮肉や冗談が分からないことなどがあります。

学習障害について

学習障害は、LDともいわれる発達障害のひとつです。特徴としては、知的な発達は問題ないにも関わらず、読む・書くなどの学習能力の発達に困難を生じるということが挙げられます。

計算が誰よりも早いのに文章をうまく読めなかったり、頭の回転は速いのに読み・書きには苦労するといった障害です。

注意欠陥多動性障害について

注意欠陥多動性障害は、ADHDとも呼ばれています。不注意・多動性・衝動性がその特徴として挙げられます。

この障害は集中力を保つことができなかったり、じっとしていられなかったり、突発的に行動してしまうということで、小さいころから「変わった子」として見られることが多いです。

ADHDの子供が大人になると、社会生活において不便を感じることが多くなります。特に、突発的に行動してしまうことや、集中力の無さが社会生活の障害となることが多いです。

誤診もある!?双極性障害のはずが…

双極性障害だと診断されたが、実は発達障害だった、ということが多々あります。これは、時に両者がよく似た特徴を示すからです。

発達障害を双極性障害と誤診

双極性障害と発達性障害、特にADHDは、時によく似た特徴を示します。イライラ感や多弁になったり、意欲が増大する一方で注意散漫になったりする特徴は、双極性障害の躁の状態とADHDで共通する状態です。

これらのことを踏まえて、発達障害を双極性障害と誤診するケースがあります。誤診する理由としては、それまで自分が発達障害だと診断されていないことを踏まえて受診し自分の症状を話すから、ということがあります。

医師に自分の特徴を症状として話した結果、その特徴から双極性障害と診断されてしまうこともあります。

併発も!?双極性障害と発達障害

よく似た傾向を持つ発達障害と双極性障害ですが、誤診の他に、実際に併発していることもあります。

双極性障害2型と発達障害

発達障害、特にADHDの人は自分の興味に従いすぎることがあります。このことは、自分のなかで気持ちいいときとそうではないときの波が激しいことを意味しており、双極性障害の気分の波と一致する特徴です。

また、発達障害の人は不安を引きずりやすい傾向にあります。この不安の引きずりが過度になった結果、双極性障害と診断したほうが良いケースに発展します。

特に双極性障害2型の軽躁状態と発達障害の多弁・意欲の増大はよく似ています。この躁状態とうつ状態の波が高まった結果、発達障害の人が双極性障害と診断されることがあるのです。

双極性障害と発達障害の治療法!治療法は違う!?

そんな似たところがある双極性障害と発達障害ですが、治療方法は違ってきます。

双極性障害の治療法とは

双極性障害は心の悩みというより脳や身体の悩みなので、主に薬を用いての治療が必要です。気分安定薬を中心に、様々な薬が使用されます。気分の波を抑える薬、また予防する薬などが使われます。

また、心理教育などのカウンセリングもへ平行して行われることもあります。

発達障害の治療法とは

発達障害の治療は、まず自分の特質を理解することから始めます。自分の特質を理解したうえで、環境調整などの心理社会的治療と薬物療法を行います。

発達障害は生まれながらの特徴ともいえるもので、その特徴を変えるのは並大抵のことではできません。その特徴を周囲に伝えて理解してもらい、自分もまたその特徴に応じた行動を取るようにするのが心理社会的療法です。

成人期の発達障害では薬が使われます。しかしこの場合の薬物療法は、発達障害を治療するというよりもその特徴を抑制するもので、根本的な治療にはつながりません。

まとめ

発達障害と双極性障害は似ています。どちらも心理的なものが原因ではなく、その特徴も似ていることがあります。

しかし両者は、似てはいますが違うものです。そのため主となる治療法も異なります。

周囲の人は、当人の特徴を理解してあげてください。それこそが、症状の改善につながるのです。

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