双極性障害は以前、「躁うつ病」と言われていて、うつ病とよく一緒にされていた病気です。

しかし、心の風邪ともいわれるうつ病とは違う病気で、躁状態とうつ状態を繰り返すその症状も、うつ病より少々複雑です。

ここでは、そんな双極性障害について、総合的に説明をしていきます。

これを読めば、双極性障害のアレコレが分かります。

双極性障害とは?元気が良いわけではない!

双極性障害とは何か、ご説明します。ただハイテンションになるだけの病気、ではないのです。

双極性障害という病気とは

双極性障害とは、気分が落ち込んだり、逆に高まったりする、うつ状態と躁状態を繰り返す脳の病気です。

双極性障害の大きな特徴は、激しい躁状態とうつ状態が交互にくる双極1型と、軽い躁状態とうつ状態がある双極2型に分けられます。躁状態のときは元気いっぱいに見えるが、一転してうつ状態のときはまさにうつ病のような様態になります。

双極性障害の人の特徴

双極性障害の人の特徴は、元気なときと元気ではないときの差が激しいことです。

元気がある躁状態のときは気分が高ぶって高価なものを購入したり、いきなり旅行にいったりと活動的ですが、一転うつ状態のときはひどく落ち込んで躁状態のときの行動を後悔するなど、行動が極端です。

双極性障害で特に困ることは、躁状態のときにお金を消費してしまうことや、突拍子もない行動をすることです。

躁状態のときは、自分が万能のように思えてしまうので、高価なものを購入したり、家のローンを誰にも相談せずに組んでしまうこともあります。
また、いきなり旅行に行ったり、それまで取ったことのない行動をして周囲を困惑させます。

元気いっぱいのあとに来たるうつ

躁状態はまさに絶好調の期間となりますが、激しい躁状態のあとは激しいうつ状態が襲います。起き上がることができなかったり、食事もままならない期間が続きます。

うつ状態の期間は何も興味がなくなり、まさに生きる意欲をなくしたようになります。

双極性障害の原因って?単なる心の病気じゃない!

では、そんな双極性障害の原因はなんでしょうか。

双極性障害は原因不明

実は、双極性障害の原因はまだ突き止められていません。しかしうつ病のような心の病ではなく、脳や身体的なものが原因となる病気だと考えられています。

他にも、遺伝子や環境が問題なのではないかという考えもあります。

ストレスが誘因や悪化原因にはなる

原因ははっきりしていない双極性障害ですが、誘因や悪化させるものはストレスであるとわかってきています。

ストレスとは、その人に降りかかるライフイベントの受け取り方を指します。そのため友人関係が不和だとかマイナスのものの他に、会社での昇進などもストレスのもとになります。

重要なのはライフイベントそのものがストレスの原因になるのではなく、ライフイベントの受け取り方がストレスの原因になるということです。

双極性障害の治療法!休むだけじゃない!

双極性障害の治療法は、大きく分けて薬物療法と精神療法に分けることができます。

双極性障害で代表的なのは薬物治療

双極性障害の基本的な治療法としては、まず薬物療法が挙げられます。

気分安定薬を中心に、症状に応じて色々な薬が処方されます。日本では、リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンが代表的です。

これらの薬のなかで、現在基本となっている薬はリチウムです。リチウムは副作用が強く、使いどころが難しい薬ですが、うまく使えば良い薬となってくれます。

精神療法には様々な種類が

双極性障害は心の悩みというより脳や身体の悩みなので、カウンセリングのみで病状が回復するということはありません。

しかし、患者が自分の病気を理解するためにも、精神療法は必要なものです。精神療法で特に有効なのが、心理教育という療法です。
この療法は、患者が自分の病気をよく理解するために、医師とマンツーマンで病気について理解を深めるものです。自分の状態や、自分の病気がどのようなものかを知ることで、自分のこれからの行動を決めることができます。

双極性障害の経過は?大切なのは継続すること!

双極性障害にかかったとして、治療を行った結果、経過はどうなるのでしょうか。

経過としては再発を繰り返すことも

双極性障害の治療後の経過としては、躁の期間、うつの期間、躁でもうつでもない期間である寛解期間を繰り返すことになります。

基本的に双極性障害の予後は悪く、ほとんどの方が再発を繰り返します。中には、再発を繰り返すたびに寛解期間が短くなっていったり、躁とうつが混合している状態になることもあります。

大切なのは治療を継続させること

そのような中で大切なのが、治療を継続させることです。双極性障害は再発しやすい病気ですので、寛解期間も薬や治療を続けることが大切なのです。

くれぐれも、自己判断で治療を中止させるようなことは避けてください。

病気でも仕事を!双極性障害でも仕事を継続させるコツ

双極性障害だからといって、仕事を辞めなければいけないというわけではありません。

むしろ、仕事を辞めたほうが大きなストレスになり、それがまた病気を悪化させる原因にもなるのです。

双極性障害でも仕事を続けるコツについて、ご紹介します。

上司や同僚の理解を得る

病気であっても仕事を継続させるためには、職場の理解が欠かせません。

職場の上司や同僚に、病気の理解を求めます。双極性障害の診断名を言うのが戸惑われる場合は、「自分は病気で現在治療中である」ということだけ伝えてみましょう。

病気であることに理解を求めるのは、病院に行くために会社を早退するなど、治療行為をスムーズに進めるためです。嘘をついて早退するのは、上司や同僚の心象に良くないですし、いずれボロが出ます。

また、うつ状態のときなどは動けなくなるため、事前に病気だと言っておいたほうが仕事を休みやすくなります。

苦しいときは、退職ではなく休職を

どうしても病気で仕事をすることができない場合は、退職ではなく休職という道をお勧めします。

退職するとお金の心配が生まれてしまい、それがストレスにつながります。一方、休職は仕事を辞めるわけではないので、「戻るところがある」という安心感にもつながります。

休職には、医者の診断書などが必要です。会社の人事などとの相談も必要に応じて行います。

まとめ

双極性障害は、自然に治る病気ではありません。必ず医師による治療が必要な病気です。しかし、適切に対処すれば怖い病気ではありません。

大切なのは、自分が双極性障害であることを自覚すること。病気の自覚は、治療の必要性を意識することにつながるのです。

周囲の方に、「双極性障害かな?」と思う方がいれば、病院へ受診することを勧めてあげてください。

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