うつ病と診断されてから2年後に双極性障害と診断され、3年後に回復しました。

うつ病の期間と合わせて病院にかかっていた期間は6年、他のうつ病の方と同じように仕事が出来なくなり、生活が出来なくなり、実家に戻って4年ほど面倒を見て貰いながら闘病しました。

大変苦しかったですが、今では元の自分と同じように仕事も生活もできるまで回復し、通院も投薬もしておりません。

うつ病も周囲からの理解がされにくいですが、双極性障害は躁の時期もある為大変理解されにくいと感じます。

しかし、時間をかければ必ず回復すると感じました。コツは焦らないことです。

発病時の生活

私は出版の仕事をしていたのですが、収入が心もとなかったのでパートの仕事もしていました。

発病した年は年間13冊の本を発行し、パートは9時から17時までのフルタイムで働いていました。生活費を切り詰めるために会社までは電車ではなく自転車で1時間の距離を通い、通勤時間を無駄にしない為に、語学の教材を自転車を漕ぎながら聞くというかなり時間節約も意識した生活を送っていました。

当時は自転車でのイヤホン使用が禁止されていませんでした。食事やその他もかなり節制していたと思います。

発病を自覚する

ある日親戚と大喧嘩をしました。

その次の日、いつものように自電車で出勤している時に異変が起こりました。赤信号で自転車を停める度に何とも言えない悔しさのようなものが込み上げてくるのです。終いには通過できそうだった信号が通過できないとポロポロと涙がこぼれてきました。

流石におかしいと思った私は心療内科の扉を叩くことにしました。診断結果はうつ病。定期的な通院が必要と言われ心療内科に通う日々が始まりました。

溜まっていたストレスが喧嘩という出来事で一気に溢れ出してしまったのです。

ドクターショッピング

通院を始めて1年、次第に焦りはじめました。泣きながら会社には通えない為、すでにパートは辞めていましたが、本業の出版の方も作業が出来なくなっていたのです。

集中ができない、なにより悲しくて起きていられないなど、仕事が出来ません。納品が出来ず仕方なく仕事を断るようになると今度は収入がなくなり、生活が厳しくなりました。

この時期、何とか早く治そうとうつ病などの本や雑誌を読み漁っていましたが、どの本にも6か月~1年で会社に復帰したという記事が多かった事がショックでした。私はなぜ治らないんだろうと考え、ドクターショッピングが始まりました。通った心療内科は10以上あったと思います。

医者との大喧嘩

病状は悪化するばかり、生活費が底をつき実家に戻っての生活、入院、自殺未遂も数回繰り返し、TVに出演する医者にもかかりましたが効果はありません。

どころか「君は一生治らない」と宣言され診察室で大喧嘩になりました。この頃、私は次第に自分の怒りが抑えられなくなったり、クレジットカードをむやみに使ったりと自分の行動にブレーキがかけられなくなっていました。

躁状態が出ていたのです。違う病院でそのことを話すと双極性障害だとの診断を受けました。ただの鬱から双極性へ変化していたのです。

認知療法の効果

医者への信頼が低くなっていた私は、通院はかろうじてしていましたが、あまり効果を期待しなくなっていました。

その時に読んでいた本に「認知療法」が載っていました。これは非常に私に合いました。仕事もせず外出も億劫で昼夜逆転生活をしていた私には、深夜家の中で沢山の時間があったのです。

認知療法は日記のように沸き起こった感情を書き留めて点数をつける方法で自分の感情レベルを客観的に見る事ができます。苦しい感情や衝動が沸き起こる度に、ノートにそれを書きなぐると躁だった時も、躁で失敗して落ち込んだ時も、以前の症状と今の症状をすこし客観的に捉えることが出来るようになったのです。

苦しい時はじっと丸まって

回復した今良く分ることは、治ったと実感できる瞬間があるという事です。治ったのかな?良くなってきたのかな?と思う段階はまだ危険な時です。行動を起こしてしまうと、脳に負荷がかかって、回復が遅くなってしまいます。

近所の目や家族の目を気にして一刻も早く仕事に復帰せねばと焦ってしまう気持ちは分りますが、それがかえって回復を阻害してしまいます。鬱や躁は脳が一時的に機能不全になっている状態で、考え方や物の捉え方を変えても意味がありません。

それは脳が正常に機能している人には後悔がありますが、機能不全の時は、おかしな感情や行動を作ってしまいます。野生動物のように丸まって眠り、ひたすら時間が経つのを待ちましょう。

泣きながら日記をつけるのも良いです。自分の身体が脳を修復するのをじっと待つ、自分の身体を労わってよく観察してあげて下さい。

最後の1年は雲が晴れるよう

認知療法は通院と平行して2年ほど続けたと思います。

ノートを読み返すと段々と書くペースが落ち、回数も減り、穏やかになって、最後は殆どただの日記になっていました。躁と鬱の症状は、始めに躁の症状が消え始め、鬱の部分だけがしつこく残りましたが、それも半年ほどで消えました。

驚くほどあっけなく、霧の向こうに街が見え始めるとあっという間に晴れて行くようでした。それは身体の怪我が、最初は血を流していたのに化膿して熱を持ち、酷く痛んだ後に瘡蓋になり、ある日ふとした拍子にポロッと瘡蓋が取れて正常な皮膚になっていた、といった感覚と似ています。

そう、脳の思考や感情の部分がまるで怪我をしていて、それが治ったかのようでした。治ったときに初めて躁鬱性障害は本当に病気だったんだと感じられると思います。

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認知療法で双極性障害を克服した人は多くいます。なぜなら、認知療法で自分の考え方を変えることで鬱と躁をコントロールすることが可能だからです。ですが、認知療法を実践するのは簡単ではありません。そこで、認知療法の専門家が作成したDVDを見るだけで実践が出来るプチ認知療法があります。それを実践すると、認知療法を気軽に実践することが出来、結果として、うつを克服することが出来ます。